ネタバレ大ぜんかーい

大須からの帰り道、妹紅の攻撃の単位について回る数字『3』について考えてみた。彼女のスペルカードの多くには、この3と言う数字がついて回る。Gyu氏のNo205発現Extraクリアリプを見ながら、再確認したんだが、なんとなく、この「3」と言う数字が、彼女の生涯を暗示しているところがあるような気がしてならない。
Extraにおける13枚(妹紅・ラストスペルも含めて14枚)。このうち、妹紅が用いるカードは、11枚。3という数字を引き合いに出すには、無理があるように思える数字だが、こういう見方をすることが出来る。
まず通常弾幕。これは、およそ3枚のスペルカードを単位として捉えることで、一つのまとまりが見えてくる。
まず、第一の三枚セット。
彼女が帝の使者を殺害し、蓬莱の薬を手に入れた『月のいはさかの呪い』。その薬を服用した事による影響『鳳翼天翔』。そして、彼女の生涯の第一段階を終わりを意味する、『寺院滅罪傷』*1。ここでの通常弾幕には、3種の速度を見出すことが出来る。ただし、いはさかに関しては二種の攻撃経路数の最大公約数は二。この時点では、彼女は、人を意味する二*2に縛られている。が、周囲で円を描く法陣は三基であり、彼女が向かう先を暗示しているように見える。
そして、彼女が幻想郷に流れ着くまでの、放浪の第二期を意味するだろう、第二の三枚セット。
数多の地にその名を残したと言われる『徐福』の如く転々と渡り歩く時代(徐福時空)。一時的に見出したであろう安住の地で見てしまった正直者が辿った末路(正直者の死)。そして、自らが、人で在りながら人在らざるモノ、『虚ろなる人』と悟り、導かれるかのように、幻想郷に向かう時代(ウー)。
この時期のカードには、2と3が印象的に姿を覗かせている。さすらいの時代は、人であることに自らを縛り(4本目のゲージでは2にまつわる攻撃が多い)、不条理に対する爆発からなのか、自らを解き放つように2と4と3が絡む正直者の死。人の中で暮らすことに倦んだかのように自らを晒し、3がその存在をもっとも強く主張する虚人『ウー』。
幻想郷に到達し、彗音との出逢いに繋がっていくだろう、第三の三枚セット。
不老不死に群がる人々を断罪するかのように炎を撒き散らす『フェニックスの尾』。幻想郷の土地から眺めただろう、自らの運命を変えた山・富士の噴火『 蓬莱「凱風快晴 -フジヤマヴォルケイノ-」』。全ての発端、自身の憎悪の根源に出逢っただろう時代・『パゼストバイ・フェニックス』。
ここからは、少々こじつけがましくなってしまうところも見え隠れするかも知れないが、我慢してもらうとして。
まず、フェニックスの尾。このスペルカードは、攻撃法陣を10基展開し、それぞれの攻撃法陣が、上下に炎を撒き散らすもの。ここでの10の意図は、幻想郷におけるルールやも知れない、数の準えで妖精・人・蓬莱の人の形・妖怪全てに対して、攻撃意図を持つ、との現れに見ることができる。この時代を終え、始めて気持ちを許せるだろう妖怪・上白沢彗音に出会えたことが、彼女を蓬莱の人の形に引き戻し、再び、自らを表すだろう数3と、富士の噴火を結びつけたスペルカード『フジヤマヴォルケイノ』が完成。永遠と須臾の罪人・蓬莱山輝夜との出逢いは、終わりなき戦いの始まりを意味し、三種の攻撃を四段階で繰り出す『パゼストバイ・フェニックス』に連なる。
最後のスペルカードは、フェニックスの尾と同じようみえながらも、単なる挑発に見える『蓬莱人形』。
そして、今の彼女の生き甲斐を意味するかのような『終われずの戦い』。

さて、蓬莱の人の形に『3』をあてはめてみた意図だが、単純に、人と妖怪の狭間のモノ。人として産まれながらも妖怪のように幾度も、蘇る様をもってあてはめてみたのだが……ま、妄想なので、正解だかどうだか知ったこっちゃねーですよ(引っ張るだけ引っ張って、それで終わりかよ!)。
なので、この見識について、神主に尋ねたりしないように。
もう、し尽くされた議論だろうと思うしね。

*1:人の中で定住して暮らせないと悟らせた最終段階

*2:この数字の準えは、結界組に顕著に表れている。霊夢が4-Aで用いるスペルカードは『重結界』『弾幕結界』。自キャラとしての大妖怪・八雲紫が用いるスペルカード・ラストスペルは、それぞれ『重結界』『永夜重結界』となっていることからも伺える