猫な性分が、どうしても強く出てねぇ。空間共有できるのが、犬タイプとするのなら、時間共有しかできないのが猫タイプなのかな、と。
おいらは、どっちかというと、猫タイプですよ? それも、警戒心旺盛な野良猫タイプ。
……困ったもんだ。
大まかなおさらいは、00年02月02日。で、話の頭は、8/7。このパートの始まりは、8/18、つまり、この前の金曜日。で、明日で完結でございます。
魔(大いなる力)を導く士(もの)として#6
<-『魔(大いなる力)を導く士(もの)として#5』 「まったく、不用心にも程があるやろ?」 碑から学舎に戻ろうとしていたユリに、タイガの言葉が届いた。 「タイガ…… どうしてこんなところにいるのよ!」 「お前らが、教室に顔出してないから、どないしたんかと思ってな」 驚いたようなユリの反応に、タイガは、にかっと笑って答えた。 「済まんかったな、ラスク」 と話題を振られた格好になったラスクが、頭を振って、気にしないで欲しい、との意思をしめした。 「ところで、ユリ。お前、なんか隠してることあらへんか?」 「な、な、なんのこと?」 「アメリア先生が、あんな調子やったんと、お前らの今日の立ち振る舞い。どう考えても、なんか区切りがあったとしか思えへんのやけどな」 「ら、ラスクの方かも知れないじゃない」 と、取り残される格好になっているラスクに矛先を向けようとするが、タイガは、バカにしたように手を振りながら、ユリの言葉を否定してみせる。 「それはない。いや、有り得へん」 「どうして有り得ないって言えるのよ?」 「もしも、そうやったら、ラスク一人がここで待っとる必要があらへんからな」 と、目配せするようにラスクを見遣る。と、ラスク自身も、二人の話題に自分も関わり始めていると判断したのか、タイガの言葉に頷くことで答えた。 「そんに、隠さないかんようなことでもあったんか?」 その言葉が、とどめとなったのか、観念したようにユリが溜息を一つついた。 「魔導士号を授かったの。それで良い?」 ユリの言葉に、タイガが、気のない返事をする。 「なら、なんで、隠した?」 「そばにいるんだから、判るでしょ?」 との彼女の言葉に、タイガは満足したように肩をすくめてみせる。 「で、肝心のラスクには……言えたんか?」 「言えなかった……」 俯くユリの様子に、タイガは、確認するようにラスクに問いかける。 「ラスク、お前は、ユリの昇格、知っとったんか?」 「バッヂが、ペガサスに変わってたから」 「自分の口から言う前に、感付かれとったんか」 ますますシュンとしたユリの頭に、タイガは手を置いた。 「上出来とは言えへんが……まぁ、『よくできました』っちゅうとこやな」 「言えなかったことは、気にしてないの?」 タイガの評価が、自分の予想とは違っていたのか、驚いたような表情でユリが問い返す。と、勝手知ったる、と言いたげに言葉を投げ返す。 「お前に、バッヂを隠して、感付かれる、なんて手の込んだ真似出来るわけ無いからな。バッヂ、隠してなかったんやろ、なぁ、ラスク?」 「隠してなかったし、見える方にしか、行かせてくれなかったし」 「ほれみたことか」 と、ラスクの言葉にタイガが続けたのは、おどけたような言葉だけだった。 「で、これから、どうするんや?」 「アメリア先生は、デートしてこいって」 「そうか……お前らは、一応正式に休むことにしてんのか」 思案顔のタイガに、ユリが裏返ったような声で問いただす。 「って、タイガ、あんたまさか」 「ん? あぁ、今日はな、ふけることにした」 「あんたさぁ……まだホビットなんだから、それをなんとかしてよ……」 「お前らと直接当たらんでも済むようになったら、頑張るわ」 とのタイガの言葉に、ユリは返す言葉をなくしてしまった。 To be continued... -> 『境界越しの約束』
ダベリ
今のところ、タイガ兄ちゃんが中級に上がるのは当分先の話になりそうです。まださ、エルフで直接対決の可能性があるし、フェスタでの所属リーグの問題もあるしってんで。
さてと、明日で終わりだねぇ。この話も……
次は、ラスクの昇格話にとっかからなきゃならないんだけど……さ……
ぜーんぜん、話とか場面が思い浮かばんわけよ。どうしたもんかね……まったく。orz
けど、ラスクに、どんなこと言わせたら、転がる人が出るんかなぁ、とか考えるのも、悪くないんだけどねぇ…… 今は、それ以前の問題ですわ。