『越境〜光もたらすものと標星〜』#46

やーっと……ラスクの昇格。ここまでで1ヶ月半。長すぎですか? 長すぎですね。


スタートは、06/12/04。おさらいは、いつも、と言うか、毎度のように00年2月4日に。
今日から、10月13日・後半戦。
ところで、第1話へのリンクって……必要?

では、本文。

Across the BORDER.LASK side.#1

<- 『Across the BORDER.YURI side.#7』

 第一セット。アクアマリン・コロニーを三位。
 第二セット。アメジスト・ベイグを四位。
 第三セット。ダイア・クォーターで五位敗退。
 ユリがトーナメントに向かう前に、無理を言って参加してきた一戦で、ラスクは合計撃破点二百二十点以上の成績を収めなければならなかったのに、百九十一点で止まってしまい、ユニコーンに転落していた。

「二戦連続で、ユニコーンだったんだ……」
 ユリの戦いを見ていたラスクの口から出た言葉には、「ご機嫌」とは呼べない感情の方が強く表れていた。それを聞いたタイガが、少々意地の悪い口調で問いかける。
「不満そうやな?」
「だって……」
 タイガの質問に対して、このように切り出し、
「そろそろ、ペガサスに戻れないと、昇格認定下りないような気がするから」
 と言葉を締めくくる。が、ラスクがユニコーンランクに落ちたことを聞いていたタイガは、乱暴に彼の緑の髪をかき乱すと、
「それ言うたら、お前さんかて一緒やろ?」
 気持ちを切り替えろと言いたげな調子で答えていた。


 ユリが二人の元に戻ってきたことに、先に気がついたのは、タイガだった。
「おつかれさん」
「ただいま」
「どうだったの?」
 とラスクがユリに問いかける。ラスクとしては、トーナメントランクがどうなったのかを聞くつもりだったのだが、ユリは、そんなラスクの額に、軽くキスをすると、
「私のバッヂ、見た?」
 と、耳打ちするように聞き返す。
 彼女の言葉が予想外だったのか、驚いたような声を上げると、ラスクは、改めて、彼女の襟元で輝くバッヂに意識を集中する。
「……星、が無くなってる」
 それまであったはずの、ペガサスの意匠と九つ星が、グリフォンの意匠のみに変わっていたことに気がついたのだ。思わず口をついて出たラスクの呟きに安堵したのか、励ますように、
「私でも、ストレートに行けたんだから、大丈夫。ラスクだって、ストレートで行けるよ」
 と言葉をかける。ラスクの負担になるのを避けるつもりだったのか、「自分よりも強いんだから」との言葉は飲み込んで。
「待ってるからね」
 ラスクの返答を待たずに、彼の幼い身体を抱きしめると、囁きかける。
 ユリの言葉に、ラスクは頷いていた。


「星が無くなったとか言うとったけど、昇格できたんか?」
「ラスクが大魔導士に上がったときのように、優勝ってわけじゃなかったけどさ」
 確認するようなタイガの問いかけに、隠しても仕方ないと言いたげな口調で、ユリが切り返す。
「いきなり、アメリア先生にポーラスターって呼ばれたときは、びっくりしちゃったわよ」
「けど、お前、ユニコーンに居ったよな?」
「あの一戦で、ペガサスに戻れたみたいで、ね」
 と、恥ずかしそうに語るユリに、タイガも、
「運に恵まれるってのも、充分実力のうちやもんな」
 との言葉を投げ返していた。

To be continued... -> 『Across the BORDER.LASK side.#2』

ダベリ

当日のプレイ記録を見れば判るように、この日は、ティルから始めてたんだよな。で、ユリは一段落ついたので、ラスクの方に、話を移すと。そんな情勢。
なのは良いんだけど、このところ、ストックを消費するだけの日々が続いていたりするのですよ。困ったことに。
なんとかして、ストックを増やす、ひいては、カタを付けて、倍速展開かけたいところなんだけど……全然進んでません。orz
どうにかしたいんだけどねぇ……

さてと。今日は、こんなところで。続きは、また明日。