……一日一断片のペースでやってたら、本当に溢れてたな。
だってさ、#57って、早い話、29日での話よ?
それを強引に、この時期にやっているって事なんだからさ。
……って、9週目相当分? マヂカ?>自分
スタートは、06/12/04。おさらいは、いつも、と言うか、毎度のように00年2月4日に。
10月13日参戦後。教室でのやりとりから、物語は続行でございます。
ところで、第1話へのリンクって……必要?
では、本文。
Across the BORDER.afterward.#5
<- 『Across the BORDER.afterward.#4』 ユリの隣で苦笑いを浮かべていたラスクに向かって、 「ねぇねぇ、ラスク。ユリに何かあったんじゃないの?」 と、ルキアが話題を振る。どうせなら、揺さぶりやすい方を、との判断なのだろう。 「それは……ぼくにも、よく判んないから」 と、惚けて答えるのだが、その様子が、ルキアに違和感を与えたのか、不意に、ラスクの襟元をきょろきょろと見渡し始める。 「あれ? そう言えば、襟のバッヂはどうしたの?」 とのルキアの質問に対して、タイガがユリに目で問いかける。と、ユリの方も、その行いの意味を悟ったのか、頷いて答えるだけ。 それだけで意志の疎通が成立したのだろう。助け船を出すかのように、タイガが、ルキアとラスクの間に割ってはいる。 「そんくらいでええやんけ」 「タイガさぁ?」 「なんや?」 「それ、狡くない?」 絶妙と言えば絶妙のタイミングで、割り込んできたタイガに、ルキアも不機嫌さ全開の表情で、抗議の言葉を投げかける。 「んなこと言うたかて、なぁ? ラスクにしろ、ユリにしろ、時期が来れば、自分から話すやろ」 とのタイガの返答に、ユリとラスクのそれぞれが、頷いたり、ほっと安堵の溜息をついたりしていたのだが、それには目もくれずに、ルキアは釈然としない表情で、聞き返す。 「じゃ、なんで、教室に戻ってきたのよ?」 「今日は、もう終わりにして、明日に備えようと思ったんだけど」 ラスクが答え、それを補うようにユリが言葉を受ける。 「だったら、部屋に戻るからって、タイガに伝えておこうと思って」 「んなことやったら、言いに来んでも良かったやろ?」 「ラスクも、気になってたところがあったみたいだしさ」 との二人のやりとりに、気になるところがあったのかルキアが、口を挟んだ。 「あれ? そうすると、タイガは、今日ラスクのところ行かないの?」 「行くつもりが有ったら、先戻って来るかぃ」 と、タイガも苦笑いを浮かべて、ルキアの言葉に応えた。 「え?」ともらして、きょとんとした表情を覗かせるが、その意味を理解したのか、 「そうすると、ユリさん、お泊まり?」 とユリへの問いかけを繋げる頃には、表情には笑みが浮かんでいる。 もっとも、そんなルキアの反応のおかげで、ユリにしろ、ラスクにしろ、どうしてタイガが苦笑いを浮かべながら、答えたのか納得できた。 だからこそだろう。ユリも、下手に隠すような真似はせずに、 「悪い?」 と、一言で返す。 「これからの季節、ソファーとかで寝るのは大変なんじゃないの?」 キッパリと答えたユリを、なんとかして慌てさせようと、ルキアも揺さぶるような質問をぶつけるのだが、 「べっつにー。ラスクとは、同じベッドで寝てるもんねー?」 との返答に、逆に、ルキアの方が在らぬ妄想で撃退される羽目に陥っていた。 「あ、あ、あんたたち、先進みすぎ!」 顔を赤くしながら、二人に捨て台詞を残すと、 「アロエちゃん、トーナメント行こ!」 とアロエを連れ立って、トーナメント会場に逃げ出していた。 「ルキアさん、どうしたんだろ?」 ルキアの捨て台詞の意味が判らない、と言う表情で、ラスクがユリに聞き返すと、ユリの方も、 「ねえ?」 と答えるしかなかった。 ――隠しとるつもり、無いし……本気で判ってないんやろうな…… とは、ユリとルキアのやりとりを端から眺めていたタイガの率直な感想だった。 To be continued... -> 『Across the BORDER.afterward.#6』
ダベリ
どうでもいい話を、2話にわたって書くってのもどうなんだろ?……って俺が言ってたら、洒落にならんな。いろいろと(汗)。
ま、さくさくとBパートに進みましょ。