同じような言葉を繰り返してしまう日も、やっぱりあるわけよ。

ラスク:
 ユリって凄いよね……
タイガ:
 ん?
ラスク:
 賢者とか、向こうに回してさ……当たり前に4位以内にいるよね……
タイガ:
 お前ら、ほんと似たもん同士やな。
ラスク:
 ?
タイガ:
 ユリも、同じ事言うとったわ。お前が、二回目のコンプリートスレイを達成したときにな。
ラスク:
 ……ペガにいる時間の長い、ユリに比べたら
タイガ:
 お前は、それが許せやんのやろ? 弱い自分が許せへん。だから、強くなろうと必死になる。
――ラスク、タイガの言葉に頷く。
タイガ:
 なら、それでええやないか。
 お前はユリの相手として相応しくなろうと努力し続ければええ。でも、ユリが落ち込んだときは、お前が支えてやれよ? ええな?
ユリ:
 なになに、二人して、なんの相談?
ラスク:
 もう、切り上げたの?
ユリ:
 今日はね。もうさぁ、伍段とか陸段とかばっかりでやんなっちゃう。
タイガ:
 なんや、予選で終わりか?
ユリ:
 ブロンズだったけど、メダルはゲットしてるんだから。
 次はラスクの番だよ。エルフ堕ちなんてしたら、承知しないからね。
タイガ:
 んなことになったら、お邪魔虫は退散した方が良さそうやな。
ラスク:
 そうならないように頑張ってくる。