その1
タイガ: なんや、なんや? なんか、えらいことになってないか? ラスク: えーっと……? なんで? タイガ: 一人の男を巡って、二人の少女が一騎打ちってか? ラスク: なんで、そうなるの!? タイガ: そりゃぁ、まぁ……あれやな。そう言うこともあるってこっちゃ。 タイガ:――ラスクにとってシャロンは、ほんまに姉貴扱いみたいやな
ここでの一連を追っかけてた人なら、タイガ兄ちゃんの言葉の意味がうすうす理解できると思いますが、唯一の決勝は、そう言うことでした。はい。
その2
ユリ:
見た見た? ラスクのおかげで、勝てたよ。
ラスク:
ぼくのおかげって言うの? 踏み台にしておいてさ。
ユリ:
何々? 似たような子が、私に負けて悔しいの?
ラスク:
ユリが負ける方が、悔しいけど……
ユリ:
え? なんか言った?
ラスク:
踏み台にするより、される方が悔しいって言ったの!
ユリ:
素直が一番。さ、次はラスクの番だよ。早く来ないと、置いてくよ。
ラスク:
××××に戻っててよ? ぼくが、追いつくまでに。
ユリ:
ラスクこそ。昇格認定、きっちり勝ち取らなかったら承知しないんだから。
ラスク:
判ってる。