『皆の往く途・歩く途』#77

最初は、今日終わる予定でした。
『予定は未定にして、決定に非ず』とは良く言ったものです。


えーっと、とっかかりは、2/19。ヘッダというか、トップにリンク張ってあるから、今のところは、張らない。
ちょっとした話にするつもりだったのに、気がつけば、藍様のシッポの本数と同じ九つ目。
もうすぐ終了……なんだけど、山も谷も無いままに、四ヶ月間引っ張ってきたことになるな……

んでは、本文。

行く途・歩く途#9

<-『行く途・歩く途#8』

「で、もう一度、修練生から始めてもらう、って事と関係するんだけど、」
 と、全員を見渡して、アメリアは、皆の着ている制服を確認し、伝えておくべき事だろうと、判断した。
「今、賢徒服を着ている皆さんは、賢徒服の着用を自粛するように」
 ラスクは、短い声で、ユリは、教室中に響きそうな声で、それぞれ、抗議するように応えていた。それをきっかけとするように、ルキアやレオン、アロエヤンヤンがざわざわとざわつきはじめていた。
「そのかわり、あなたたちに訪れる試練をクリアできたら、賢徒服を着ることに異論はないから」
 と、次なる試練を提示して、アメリアが、二人の反論に応えると、皆の質問をラスクたちが代弁していたかのように、皆のざわつきが、一気におさまった。
「これで、最後になるけど、明日のHRで、みんなのメダリオンを、フォートとクォーターを除いて回収させてもらいます」
 この言葉に、まっ先に噛みついたのは、補習確定のタイガと、補習を受けるつもりになっていたレオンの二人だった。
「タイガ君と、ラスアルゲティ君は、ちゃんと、今の階級での選択が出来るようになっているから。気にしないの」
 と、アメリアに諭され、渋々、二人は矛を収めた。
「それじゃ、皆さん。今日一日、悔いの無いように過ごしてください。私からは以上です」


 翌日。
「それじゃ、今日から、気分も改めて、おきらくごくらく」
 と、いつもの言葉で、HRを締めくくったアメリアが、生徒たちから回収したメダリオンと共に、教室を後にしていた。
 担任が出ていくのを確認すると、タイガは、申し訳なさそうな表情のラスクの所に、自分から出向いていた。
 自分たちから、タイガのところに行くことの方が多かったにもかかわらず、今日に限っては、タイガの方から、ラスクの所に向かうというのが、ユリには理解できなかったのだ。
「タイガ、ちょっと、?」
 と、ユリが、彼を呼び止めようとするのだが、タイガは、そんな声など意に介した様子もなく、ラスクの所に向かっていく。
「ちょっと、タイガ」
「ラスク、」
「その、ごめんなさい」
「なんで、お前さんが俺に謝らないかんねん?」
 呼びかけられるのを待っていたように、謝ったラスクにタイガのほうが、その理由を問いかける。
「俺が補習せないかんようになったことで、お前さんが俺に謝る義理はないやろ? 俺が謝るんならともかく」
「でも、」
「俺が補習を受けないかんようになったんは、俺の自業自得や」
 こうなることは、何処かで覚悟していた、と言いたげに、タイガはラスクに言葉をかける。が、ラスクの方は、それで納得することができなかったのだろう。
「良し、それじゃ、こうしよ」
「どうすんのよ?」
 割り込むのは野暮だと思っていたからなのか、二人のやりとりを見つめていたユリが、ようやく言葉を挟む。と、それを待っていたかのように、タイガがラスクに言葉をかけた。
「ラスク。申し訳ないと思うんやったら、俺が補習受けとる間に、もう一度、白服着られるようになれ」

To be continued... -> 『行く途・歩く途#10』
コメント投げるまでもねーな、と思うけど、って人は、こっちの拍手から。

ダベリ

今日は、妙な失敗無いよな?(謎)


えーっと……最初はね、ここで終わったら、いろいろ綺麗かなぁ、って思ってたのよ。
Part9の9話目が、トータル77話目、って適当に数字が並んでてさ。

……どうでもいい話はこれぐらいにしておいて。
話の方は、『3→4』とのカテゴリー通り、着駅とも言える4での状況、作中で言うところの地上教練の初日となったわけでぃすよ。
タイガ兄ちゃんがなにやら条件を切り出したところで、今日は引っ張ってね。んで、最後の締めくくりに。
今日のところは、ここまで。続きは、また明日。
ほんじゃなー。