『皆の往く途・歩く途』#73

またぐべきか、またがざるべきか、悩んでるそうです。
……答えが出ないままに、締め切りの時間を迎えたので、こうなってます。


えーっと、とっかかりは、2/19。ヘッダというか、トップにリンク張ってあるから、今のところは、張らない。
ちょっとした話にするつもりだったのに、とうとう、藍様のシッポの本数と同じ九つ目。
こいつでカタをつける!……予定。(弱気だな、オイ)

んでは、本文。

行く途・歩く途#5

<-『行く途・歩く途#4』

「姿が似通っているのに、弱点が違っている、つまり、種類が違っている異形だって存在しているの。虻と蜂みたいにね」
 『虻蜂取らず』との言葉を引き合いに出して、アメリアは、経験を積むことの意義を三人に諭した。
「確かに、アカデミーの出身者だからって、必ず、異形の駆逐に出向かなければならない、って法はないわ。でもね、エンライトン夫妻のように研究方面に進む、って言ったって、フィールドワークに出かけるんだったら、実戦から逃げることだって出来ないんだから」
 と、ラスクの両親のことを引き合いに出して、アメリアは、諭すように言葉を続けた。
「実戦でのミスは、下手をすれば、ラスク君、ユリちゃん。あなたたちの名前を碑に刻むきっかけにもなりかねないわ」
 アメリアは、そう続けると、溜息をついた。
「ロマノフ先生だって、そんな経験はしたくなかっただろうし、私だって、したくないの。だから、」
「『稽古を疎かにするな』、って事ですよね?」
 アメリアが続けようとしていた言葉を、ユリが代弁する。
「そないなこと言われても……俺、組み手の相手、ユリしかしたこと無いし」
 ユリの言葉に、タイガは反論するのだが、反論されたことで、ユリも、ぴしゃりと、
「あんたしか、残らなかったの」
 言い切った。その言葉を聞いたからなのか、ラスクも、
「それなら、すぐに追いつけるのに……」
 タイガの顔を見上げて、呆れたようにつぶやいていた。

「ここまでは、私の言い分なんだけど、」
 と、アメリアは前置きして、話題を切り替えると三人に告げる。
「エンライトンさん、言ってたわよ。早く、タイガ君にも来て貰いたいって」
 と、タイガを見上げるように、アメリアが、クリスの言葉を引き合いに出す。
「姉さんが?」
 アメリアが、姉のことを言及するとは思っていなかったのか、ラスクが驚いたような素振りを見せるが、
「後は、タイガだけなんだもの。採寸してないの」
 と、ユリがだめ押しのような言葉で、ラスクに答える。
「そう言うこと。エンライトンさんの心配を解消してあげること。それも、タイガ君。あなたの仕事なんだから」
「まぁ、気張ってみますわ」
「その言葉に、二言はないわね?」
「ありませんって!」
「それじゃ、教室の空気を悪くしてしまったことについては、これで終わり。ポーラスターさん、エンライトンくん。あなたたちも、可能な限り、修練を積むようにね。もうすぐ、一つ星なんだから」
 と、三人に告げると、アメリアは、機嫌を良くしたように、立ち去っていった。
「タイガも、やれる限りやらなきゃね」
「……しゃーないわな。ルキアにもあぁ言うてもうた以上」
「だよね」
 と、ぼやいたタイガに向かってラスクは、微笑みながら答えていた。

To be continued... -> 『行く途・歩く途#6』
コメント投げるまでもねーな、と思うけど、って人は、こっちの拍手から。

ダベリ

終わりそうで終われない、今日この頃。辛いったらありゃしない。
なんか辛いモノ喰っときたい気分だしねぇ(意味不通)。


えーっと、まぁ……終わるのが目前になっているんだけど、またぐべきか、またがざるべきか、で悩んでるのですよ。って、悩んでる閑があったら、とにかく書いて、書き進めるのが、一番良いんだけどさ。
……だな。うん。書くために、ここらで終わりにしよう。
んなワケで、今日はここまで。続きは……明日になるか、月曜になるかは、上に書いとく。