『皆の往く途・歩く途』#76

詰め込むことは、諦めたようです。
詰め込んでたら、明日の分量が倍付けになってたそうです。


えーっと、とっかかりは、2/19。ヘッダというか、トップにリンク張ってあるから、今のところは、張らない。
ちょっとした話にするつもりだったのに、とうとう、藍様のシッポの本数と同じ九つ目。
こいつでカタをつける!……予定。(弱気だな、オイ)

んでは、本文。

行く途・歩く途#8

<-『行く途・歩く途#7』

「で、こんなことを言うもの申し訳ないんだけど、フラムスティードさん」
 と、カイルに向かって言葉をかけると、阿吽の呼吸と言いたくなるようなタイミングで、彼も答えていた。
「なんでしたら、今日も首に縄を付けてでも」
「そうねぇ。今日、昇格検定まで行ってくれると、私も、補習期間を短くできて良いんだけど」
 と、カイルの反問に答えるように、アメリアも、タイガを見遣りながら答える。
「まだ一日あるやないですか」
「一日で、二回の昇格検定を受けるつもり?」
 とのアメリアの反論を後押しするように、愕然とした表情で、ラスクも自分を見返している。
「俺、とんでもない事言うてもうたか?」
「タイガさぁ……何見てたのよ?」
 自分の言葉の意味を理解してないようなぼやきを漏らしたタイガに、ユリも、呆れたように答えてしまう。
「私たちが、何戦したと思ってるのよ?」
「けど、お前らに見してもうた分でも有利になるんとちゃうんか?」
「夢見がちなタイガ君の言い分は、置いといて」
 何かを脇に避ける仕草で、アメリアはタイガの言葉を斬って捨てる。
「夢見がちって……あんまりちゃいますか?」
「実際そうなんだから、仕方ないじゃない」
 斬って捨てられたタイガが、同情をひこうとしているのか反論するのだが、それを聴いていたユリも、呆れたように追い討ちでとどめを刺していた。

「それで、明日からの地上教練の事なんだけど」
 まだ、何か注意事項があるのか、と皆がアメリアに注意を向ける。
「今までの階級は、アカデミー内部で通用するものなので、改めて、修練生から頑張ってもらいます」
 すぐさま理解できなかったのか、アメリアの言葉を聞いて、ざわざわとざわつき始める。
「はーいはい、注目注目」
 場を鎮める意味で、アメリアは、両手を上げて、自分の頭上で打ち鳴らした。それに気を取られたのか、動揺めいたざわつきが、一気におさまった。
「まぁ、ぶっちゃけちゃえば、評価のルールが変わるから、みんな、もう一度最初の修練生からやり直しってことなのよ」
「先生、それって、親父の『ハート』を受け継げるって事?」
 挙手と同時に、レオンがアメリアに質問を投げかける。賢徒昇格が遅かったことがわざわいして、未だグリフォンの一つ星。ケルベロスヘッドに到達するには、不可能と言わざるをえない状況にあったからだ。
 そんなレオンの質問に、アメリアの方も、こう答えた。
「タイガ君とは別口になるけど、補習してもらうことで認めてあげることができるから」
「できないわけじゃないのか」
「そう言うこと。他に、質問のある人は居ますか?」
 と、残りの十二人に質問を促すのだが、誰も挙手する気配は無かった。
「それじゃ、話を進めるわね」

To be continued... -> 『行く途・歩く途#9』
コメント投げるまでもねーな、と思うけど、って人は、こっちの拍手から。

ダベリ

取り敢えず、更新作業を楽にするのを目的で、いろいろと仕込んでみるんだけど、結局の所、中の人が、作業に集中しないと、どんな仕込みをしても意味がないというオチ。

なんというか、分量が分量になっちゃったから、週末をまたぐ必要が無くなってしまった、って結果なんだけども……まぁ、その辺は良いか。


さてと。話題を翻して。
最近、にわかに、東方熱が上がってきているんで、察している人も居たかも知れないけど、手元では、カタを付けております。
が、話の流れ、というか、切り方が中途半端になってしまっているような気がしなくもないんですが、まぁ……この辺りは、慣れてるよね、とか言って読者の判断に任せようとしてみたり。

んじゃま、今日のところは、こんな感じで。続きは、また明日。
あと2回で終わりにございます。