『皆の往く途・歩く途』#28

そして、また、綱渡りの1週間が始まるわけですよ(苦笑)。
今週、切り抜けられるんかな…… orz


えーっと、とっかかりは、2/19。ヘッダというか、トップにリンク張ってあるから、今のところは、張らない。
今月の頭は、4つ目のパートです。季節は春満開だというのに、作中は、まだ年を越すか越さないかですよ?

んでは、本文。

作業#6

<-『作業#5』

「ラスクら二人を呼び出すなんて、穏やかちゃうぞ」
 作業工房の様相すら呈している教室に戻ったセリオスに、タイガが声をかけた。
「……!?」
 声をかけられることが予想外だったのか、珍しくセリオスがうろたえたような表情を覗かせる。
「んない驚かんでもええやないか」
 と、相手の警戒心を煽らないように、穏やかな表情を作ってみせるのだが、となりに、(萎縮しているというわけでもないのだが)小さくなったルキアがいる以上、その効果の程もさだかではない。
「……」
――タイガが声をかけてきて、ルキアが、ここにいる。……と言うことは、ラスクたちのことか。
 とセリオスは結論すると、思わず溜息が漏れる。
――全く。人の色恋沙汰だというのに…… ルキアにも困ったものだ。
「どないした?」
 特に警戒している様子も見せていないが、考え込んだ様子で、言葉を返そうとしないセリオスに、不安を感じたのだろう。セリオスの返答を待たずに、タイガが言葉をかける。
「ちょっと、二人に注意していただけだ」
「注意?」
「自分たちの行いに後ろめたさを感じるな、とな」
「残念やったな」
 と、タイガがルキアに笑いかけると、彼女の方も、露骨にしょんぼりとしている。
「……何か、問題でもあったのか?」
「いや、気にせんでもええんや。勝手にルキアが玉砕しただけのことやから」
 セリオスの申し訳なさそうな言葉に、タイガも苦笑を浮かべて応えるしかなかった。


「どうぞ」
 とクリスが、紅茶を差し出すと、
「だーれも相手してくれないネ。同じように、割り当てなかったはずのユリも、ラスクと一緒になんかしてるヨ」
 とヤンヤンがぼやいた。
「で、居場所が無くなってここに来たんですか?」
 彼女の言葉に、クリスも半ば呆れながらに応えると、
「でなきゃ、ここに来ないネ」
 と即答で返す。あまりに素早い返答に、クリスも、苦笑いを浮かべてしまいそうになるが、それと同時に、ヤンヤンが保留していた一件について、彼女が、どう思っているのか、改めて聞き出すことにした。
「それなら、いい機会ですので、お尋ねしますけど」
「なんね?」
「この前の話ですけど、受けていただけるのでしょうか?」
 と切り出されたところで、ヤンヤンの表情が軽く歪んだ。
「こ、この前の話ってのは、よ、よく判んないネ」
 どうするのか、全く考えていなかったことを切り出されてしまい、返答に困ってしまったのだ。
「……今は、まだ時間に余裕もありますから、構いませんけど」
 ヤンヤンの返答の様子から、考えていなかった、との判断を下すと、溜息をこぼしながら、クリスも言葉を繋いだ。
「あんまり答えをいただけないようですと、強制的にお願いすることになるのですが、構いませんか?」

To be continued... -> 『作業#7』
コメント打つまでもねーな、と思うけど、って人は、こっちの拍手から。

ダベリ

一応、『作業』と銘打ったパートは、明日で終わる予定なんだけど……
カイル組の喧々囂々を見たい、って人は居ないわな。(決めつけ)
まぁ、居たら、拍手でも叩いて、「カイル組が見たい」とでも書いといてくれれば……多少時計を巻き戻すなりなんなりしてみる。

で、ラスク組とでも言うのか? こっちが作ってたのは、結局なんだったのかって言えば、折り紙で短冊作ってさ、輪っかにするの有るやん? あれ。後は、紙で作った造花、とか、そんなところ。本当に、飾るためのモノを作ってます。
けど、こういう割り振り(セリオスマラリヤ・ユウ・アロエ・ラスクとユリ)だと、こういう作業、もくもくとしてそうなんだよなぁ。意外というか、そうでもないのか、マラリヤは、無表情なんだけど、ご機嫌で作業してる、って印象が。
なんか間違ってんのかな?(汗)

さーてと……今日から、足かけ7週目に突入するこの話の後、つまり、4の状況を舞台にしての話なんだけど……
書くかどうか微妙な心境なんすよ。現状はね。

もう一度、標星を探すところから、始めようか、って感じ……

なんか、湿っぽい話しちまったけど、とりあえず、どうにかこうにか続けてるのは続けてるんで、今日のところは、こんな感じで。続きは、また明日。