『皆の往く途・歩く途』#74

またぐことにしたそうです。
その一方でろくでもないことも考えているそうです。



えーっと、とっかかりは、2/19。ヘッダというか、トップにリンク張ってあるから、今のところは、張らない。
ちょっとした話にするつもりだったのに、とうとう、藍様のシッポの本数と同じ九つ目。
こいつでカタをつける!……予定。(弱気だな、オイ)

んでは、本文。

行く途・歩く途#6

<-『行く途・歩く途#5』

 どうしてタイガの替わりが必要になったのか。
 このことへの回答が、先刻のアメリアの通達にあったことに、ヤンヤンは、気がついた。
――なるほどネ……
 クリスが、自分を指名して、ラスクから目を離すな、と言付けた、最後の理由に気がついたからなのか、ヤンヤンは一人で納得したように頷いていた。
「手の掛かる弟を私に押しつける気になったって事ネ」
「ヤンヤン、どうかしたの?」
 ぼやくようなヤンヤンの呟きに、ルキアは、疑問符を浮かべてしまう。
「なんでもないヨ。こっちの事ネ」
 と、ルキアに問いかけられるとは予想もしていなかったヤンヤンは、焦りながら、取り繕うような言葉を投げ返してみるのだが、
「けどさ、アメリア先生もあんまりだと思わない?」
 まるで渡りに船と言いたげに、ルキアアメリアの決定に不平を漏らし始める。
「先生には先生の考えがあるって事ヨ? 補習できるとも、言ってたから、思いつめること無いヨ」
「達観してるなぁ……」
 楽天的なのか、そうでないのか、判断しづらいヤンヤンの返答に、ルキアは、思ったままを口にする。すると、その言葉を深読みしたのか、ヤンヤンが、次のように問いかける。
「けど、タイガが地上教練に進めないことが、不安アルか?」
「別に、そういうわけじゃないんだけどさぁ」
 含みを持たせるようなルキアの返答に、ヤンヤンは、カマをかけてみることにした。
「ユリに、やきもち妬いたアルか?」
「ちょっ!? な、なんで、私がユリにヤキモチなんか妬くのよ!」
「あ゛、ユリじゃなくて、ラスクだったアルか」
「な?!」
 ヤンヤンが繰り出した名前の意味に気がついたからなのか、ルキアの焦りは、より大きなモノになっていた。

「地上教練って事になったら、タイガに待っててもらうこと出来なくなるアルネ」
「そ、そ、そんなんじゃないって言ってんじゃない」
 あわてふためくルキアを見て、ヤンヤンは、
「けど、安心するよろし。タイガには言わないヨ」
 とルキアに告げると、
「だから、そんなんじゃないって言ってるじゃない! 冬至祭の時、タイガにサポートしてもらってたから、申し訳ないな、って思ったからで、」
 との一方的なルキアの弁明が続いたのだが、ヤンヤンには、そんな彼女の弁明に興味はなく、その隙に教室を出て行こうとする。
 ヤンヤンが、教室を出て行こうとしたことに気がついたのか、ルキアが、彼女の背中に、
「って、ヤンヤン、何処行くのよ?」
 質問を投げかけると、ヤンヤンは、
「クリスのところに行ってくるネ」
 と答えたあと、つぶやくようにぼやいていた。
「それなりに払って貰わなきゃ、割り合わないネ」

To be continued... -> 『行く途・歩く途#7』
コメント投げるまでもねーな、と思うけど、って人は、こっちの拍手から。

ダベリ

ぱーと9の#9の七七話目で終わったら、綺麗かなぁ、って考えただけ。
手元でも、七六話目の作業中……ちゃっちゃか済ませたいんだけど……
どれだけ作業時間を取れるかがポイントになるんだろうなぁ。

ん〜……じゃ、ま。今日は、こんなところで。続きは、また明日。
かけるぜ、ラストスパート*1

*1:ラスクスパートと書きそうになったのは内緒