『皆の往く途・歩く途』#04

……月光浴してないからなのかなぁ?
最近、異様にイライラしてる……



取り敢えず、今週いっぱいは、どうにかできるんすよ。問題は、週末を越えた後。
ま、「どうしよう、どうしよう」とか言うてても始まんないんで、「なんとかしよう」って気持ちで行きますがね。
……データ整理のほうが、なんとかできそうな状況になってきているもんで、それがネックになって集中できないってとんでもないオチ。
……とか、どうでも良い戯言はこれぐらいにして、いざ本文。

姉の決意、老師の決断、導師の決心#4

<-『姉の決意、老師の決断、導師の決心#3』アメリア=ポラリス。覚悟を決めて、まいりました」
 心の何処かで、降格されても致し方なし、と腹を括って、招集された議場に出席したアメリアに、皆の視線が集中する。
「あれ?」
 自分を見遣る六人の様子を目にして、アメリアは、自分の覚悟が空回りだったと気付かされた。
「アメリア先生が覚悟することは、何もないと思うのだが?」
 と、真っ先に口を開いたのは、ガルーダだ。
「いや、最初の教え子たちを送り出すのです。覚悟も必要でしょう」
 と、ガルーダの言葉に応えたのは、静かな物腰のフランシスだ。と、二人の予想外の言葉に、アメリアも、
「えっと……アメリア寮の解散とか……じゃないんですか?」
 と、呆然として聞き返してしまう。
「そんなことのために、集まって貰っているわけではない」
 呆れたようなロマノフの声で、我に返った事もあってか、ようやく、円卓に就いている面々を確かめることができた。
 まず、目に付いたのが、自分の師でもある、ロマノフ。そこから、マロン、リディア、フランシスと続き、保健室の主、救護のミランダの姿もある。
「ミランダ先生もいらしてたんですか?」
「私にも、関ってくることですから」
 と、ミランダがアメリアの質問に答えたところで、ロマノフが口を開いた。
「今回集まってもらったのは他でもない。この空中庭園において、育んできた賢徒たちに、地上での実践経験を積ませたいのだが、いかがだろうか?」
 アメリアを除いた五人は、ロマノフの決定に異議など無い様子だ。
「地上教練……ですか?」
 初めての教え子たちを、次の教程に進めることに不安を感じたのか、自分の師の提案を、確かめるようなアメリアの呟きも、普段とは似つかわしくないほど、重たくなる。そんな様子のアメリアに、ガルーダの問いかけが飛ぶ。
「まだ早いとお思いかな?」
 答えなければ、との気持ちだけが空回りし、言葉がまとまらない。過程進行との、大きな決断を下しているはずなのに、普段となんら変わらない柔らかい口調で、フランシスが口を開く。
「不安なのは判るけど、アメリア先生」
「皆さんは、不安じゃないんですか?」
 噛みつくようなアメリアの言葉に、ロマノフが、真っ先に答える。
「我々は、賢徒たち(彼ら)を信じとるよ」
「万が一に備えるために、僕たちが居るんじゃないですか?」
 そんなフランシスの言葉に、ガルーダも静かに頷き、言葉を続けた。
「本来ならば、アメリア先生にも参加していただきたいところだが、さすがに、荷が勝ちそうなのでな、アメリア先生には、翁と共にアカデミーに残っていただきたい」
 その言葉が、彼女の決心を促す結果になったのだろう。
「……彼らのこと、よろしくお願いします」
 深々と頭を下げて、アメリアも、その決断に諾の言葉を投げ返していた。

To be continued... -> 『姉の決意、老師の決断、導師の決心#5』

ダベリ

何処の影響受けたんだろうか?
ガルーダ先生とフラ先生が組んで、アメリア先生を説得するって構図は……?
一応、今回の会談においては、円卓が使われています、とね。さてと。
でも、アメリア先生、何かあったんかね? 不安を感じているってのは?

いや、そういう伏線は、張らないんだけどね。張ったところでどうしようもないし、消化する手段もありゃしない、と。

さてと。今日は、こんなところで。続きは、また明日。