『皆の往く途・歩く途』#11

東方とかやりながら、或る程度の不満は処理してるんだけどさ……
そろそろ、ゲーセン行くタイミングをきっちり考える必要が出てきたような気がする……


えーっと、とっかかりは、2/19。ヘッダというか、トップにリンク張ってあるから、今のところは、張らない。
んで、このパートの始まりは、再開日の3/12。

んでは、本文。

予兆#4

<-『予兆#3』

「あの……ロマノフ先生?」
「アメリア君ではないか? どうしたのかね?」
 教え子、というよりは、元教え子と表現する方が正確な人物の来訪に、ロマノフは手にしていた書物を、ぱたんと音を立てて閉じた。
「その、私の生徒たちが、冬至祭のパーティ用に教室を借りたいと申し出てきたんですが……」
「センターランドに残るのは、アメリア君のところの十四人と、エンライトンの忘れ形見とを併せて十五人。それに、監督者のアメリア君自身を含めての十六人程度ではなかったか?」
 と、アメリアに、自分の寮があるのは、センターランドだろう? と暗に問いかけることで、ロマノフは答える。アメリアも、先手を打たれたか、という表情を浮かべて答えていた。
「そうですけど」
「だったら、誰に気兼ねすることもなく、行えばよいではないか? どのみち、我々五人は、各々の寮があるアイルで行うわけじゃしな」
 アメリアの返答に対して、ロマノフは、彼女が申し出てきたその理由など承知している、と言いたげな言葉で答える。が、老師の言葉に含まれていた表現に、自分が使っていない表現が含まれていたことに気がついただろう。
「あの、行う……って、私何も言ってないんですけど」
「冬至祭の事じゃろう?」
 おずおずと切り出した問いかけに、「何を今更?」と言いたげな調子の返答をかえされてしまい、アメリアも調子が狂った。
「アメリア君」
「はい」
「去年は、行っていなかったのではないかな?」
 「何を?」と聞き返しそうになったアメリアだったが、これまでの話の流れから察するに、師が訊ねようとしていることが、冬至祭であることは言うまでもなかった。
「お察しの通りです」
「何、そう小さくなるでない。皆、初めての担任であるのなら、余裕を無くして、それを忘れることは、良くあること。その分、生徒がしっかりすることもある」
 と、小さくなったアメリアの返答に、笑い飛ばしながら、言葉を投げ返す。
「先生…… それ、フォローになってないですよ」
 師の言葉が追い討ちのように聞こえたアメリアは、げんなりした表情と口調で、抗議の言葉を投げ返した。
「なに、我々の仕事は、教えるばかりが全てではない。彼らから学ぶことも、我々の仕事の一つなのだぞ?」
 やや表情を引き締めながら、ロマノフは、アメリアのささやかな抗議に答える。アメリアの方にも、思い当たる節があったのか、師の言葉に、返す言葉を見つけ出すことができなかった。
 そんな彼女の様子から、会話の主導権が自分にあると感付いたロマノフは、フォローになっていないフォローを口にしたときのように、緩めた表情と声で、アメリアに問いかけた。
「ところで、他の面々にも問うつもりなのかな?」
「ええ。一応、そのつもりですけど」
「そうか、ならば、わしに言われたようなことを言われるかもしれんので、覚悟はしておくように、と忠告しておくぞ」
「……判りました」

To be continued... -> 『予兆#5』

ダベリ

かなりな勢いで、やりたい放題カマしてますね。まったく。
とは言うものの、アメリア先生の師匠は、ロマノフ翁、ってのは、明かしてあった部分だよねぇ?
別に、ネタバレでもなんでもないから、関係ないと思ってるんだけど。

さてと。書きたいシーンに少しでも近付けるようにしていかないと。終わるまでは、そんなに長くならないとは思っているんだけど……どうなんだろうなぁ……
まぁ、今日のところはこんな感じで。週明けの分、とにかくかけるようにしないと……
続きは、また明日。