台風は、南海上に停滞してるし……
あと一ヶ月半は、こういう陽気が続くんですなぁ……orz
大まかなおさらいは、00年02月02日。って言っても、まだ、『術と導との境界線』しかないけどさ。で、話の頭は、先週の月曜日、つまり、8/7。で、今日からは、ユリが昇格を決めた後にまつわること。
術(すべ)と導(しるべ)とに別れた二人#1
<-『術(すべ)と導(しるべ)との境界線#5』 入れかわりで、トーナメント会場に向かったラスクの様子に目を光らせているタイガに、ユリが呼びかけた。 「あのさ、タイガ……」 「なんや?」 「今夜さ、ラスクの部屋に泊まりに行こうと思ってるんだけど……いいかな?」 「別に、俺にことわる必要なんか無いやろ? 情緒不安定な奴を独りにしとくと、何をしでかすか判らんから、独りにせんだけのことで」 ユリの思うようにすればいい、と言いたげに、話を切り出したユリに対して、タイガは答えていた。 「そう、だよね」 「なんや、気色悪いなぁ。なんか、隠し事でもしとんのか?」 と、妙にしおらしいユリの態度に、何気なく、タイガがはったりをかける。と、ユリも焦ったような態度で答えた。 「な、なんでもないわよ」 「ま、隠し事言うても……悪い意味での隠し事や無さそう……いうても、お前にちょっかい出すような物好き、ラスク以グェッ!?……」 「一言多い」 タイガの脇腹に、ユリの肘鉄が突き刺さっていた。 結果を出すことができずに、肩を落として帰ってきたラスクに、ユリが声をかけた。 「ねぇ、ラスク?」 「なに?」 「今日、ラスクの部屋に行ってもいいかな?」 「どうしたの、急に?」 「フェスタも終わったしさ、二人でゆっくりしたいな、って」 「タイガさん?」 ユリの申し出にどう答えればいいのか、困惑の表情を覗かせるラスクが、タイガに助けを求めると、 「正直言うてみ? 俺より、ユリの方がええんやろ?」 にかっと笑みを浮かべて、ラスクに聞き返す。と、ラスクも、コクリと頷いて答える。 そんな二人の様子を見ていて、ユリは、タイガの細かすぎる気遣いに感謝していた。 以前と比べれば、かなり落ち着いたようには見えるのだが、未だに、その呪縛から放たれていないのか、フォート――ForT。False or Trueより、二択問題と置き換えると良いだろう――に遭遇すると、拭えぬ恐怖の表情と怯えた瞳で、そこに立っているのがやっと、と言った状態に陥ってしまっている姿を、二人はたまに目にしていた。 さすがに、最悪とも言える状態の時期は、救護のミランダに預ける格好になっていたが、その元を離れた後は、可能な限り、自分たちが付き添って、一人にしないように心がけていたのだ。とは言え、いくらラスクの方が幼くとも、男女がひとつの部屋で寝泊まりし続けるのは、噂の火種となりかねない――そうでなくても、彼女たちのクラスには、ルキアという、鼻の利く子犬のような人物が居るのだ。彼女に感付かれたら、何を聞き出そうとするのか判ったものではない――ので、タイガの提案もあって、ラスク自身は、タイガの部屋と自分の部屋との行ったり来たり、との生活を始めることになっていた。 ――アメリア先生には、ああいわれたけど……タイミングが計りづらいな…… ユリは、自分が昇格したことを何時切り出すべきなのか、その事に悩んでいた。 To be continued... -> 『術(すべ)と導(しるべ)とに別れた二人#2』
ダベリ
上げるだけ上げていくってのはダメ?
一通り終わらせてから、またまとめ上げるからさぁ……簡易で許しておくれでないかい?
こっから、追記
夜討ち朝駆けするしかない、ってんでさ、ちょっと焦ってたのよね。朝方は。
えーっと、今日公開の分をみるに、大会に参加したときの小咄を追加できるな、と思ったり。追加できるな、ってのは、単に、オンタイムで書いていると、この話のネタバレ*1になりかねない部分が有ったんで、書くに書けない、ってちょっとした事情があったもんでね。
後で、追加しとくですよ。時間差でかいても、問題のない部分の話なんで、こういう時期に書いたりするんだけどさ。
*1:と言っても、それほど深刻なレベルのもんでもないんだけど