台風の影響を受けないうちに、ゲーセン、逝ってくる。

なんか調子が上向きになってるから、今のうちに稼げるだけ稼いでおこうと。要はそう言うこと。
ティルの方が、良い感じにゲージが伸びてきてるから、ここで一気に決めてしまいたいってのもあるけどさ。なんかアクシデントが起これば、それはそれで、ネタにできるし。
大まかなおさらいは、00年02月02日に書く予定だけど、今のところは、一切記載無し。まだ始まったばかりなんだから、勘弁してください。
まだ、昨日始めたばかりだしね。さてと。昨日は前口上なんか述べてみたけど、今日からは、前の時のように、何も考えずに、一気に垂れ流していくんで。
では、本文。

術(すべ)と導(しるべ)との境界線#2

<-『術(すべ)と導(しるべ)との境界線#1』

「ねえねえ、どうして、先生、ユリに言葉かけてきたの?」
 今日こそは、昇格を決める、と決意を固め、トーナメントへの参加登録に出かけようとしたユリにルキアの問いかけの言葉が突き刺さる。
 本人に感付かれるのならばともかく、第三者から耳にはいることを恐れたユリは、この場はごまかすことで切り抜けることにし、とにかくラスクを連れて、教室を後にしたい心境になった。
「さ、さぁ? どうしてかな?」
「そうでなくても、最近、ユリ、ちょくちょくトーナメントに顔出してるんでしょ? なのに、音沙汰無いじゃない。落ちてる様子もないし」
「ラスク、準備良い?」
「? 準備って、なんの?」
 突然呼びかけられた格好になったラスクが、きょとんとした表情で、ユリを見返す。
「そんなの決まってるじゃない。トーナメントに参加する準備」
 と、ラスクに見返されると同時に、ユリはルキアから逃げ出すようにラスクに向かって歩き出していた。
「え? ちょ、まだ何も」
「良いから行くよ!」
 強引にラスクの手を取ると、彼の抗議などどこ吹く風と言いたげに、連れ出す、というより、引っ張り出す、と言う言葉の方が似合いそうな勢いで、ユリが教室を後にした。
「ちょ、まてぇ、お前ら」
 突然のユリの行動に、慌てるようにタイガが二人の後を追うように教室を後にする。

 取り残される格好になったルキアは、
「何か隠してるなぁ、あの様子は」
 と、あからさまと言えば、あからさまなユリの行動をいぶかしんでいた。


「突然どうしたのさ?」
 引っ張られているせいか、小走りでユリの歩調に併せているラスクが、豹変に近い変化を見せた彼女に、素直な疑問を投げかける。
「ちょっと、ね」
――まだ、知られたくないんだ。ラスクにも、みんなにも……
「さてと……今日も、ガンガン踏み台にしていくよ!」
 自信、というよりは、自らを奮い立たせるようなユリの言葉に、ラスクは、そんな意欲がどこから湧き出してくるのか、聞きたくなった。
「どこから、そんな自信が出てくるの?」
「自信持たなきゃ、やっていけないじゃない!」
 と、ラスクに答えたところで、二人を呼び止めるタイガの声が耳に入った。
「ちょうどいいところに来てくれたわ」
「行くの?」
「行ってくるね」
「タイガさんと待ってるから」
「お? なんやなんや? もう行くんかい」
 名残惜しそうなラスクの言葉に、ユリが先にトーナメントに行くと察したのだろう。タイガの問いかけは、問いかけと言うより、確認のニュアンスが強かった。
「そうよ、悪い?」
「何をそんなに慌てて参加する必要があんねん?」
「タイガがゆっくり過ぎるだけ」
 ゲンナリとした表情で、ユリは、タイガの言葉に応えていた。

To be continued... -> 『術(すべ)と導(しるべ)との境界線#3』

今日のあとがき(ダベリとも言う)

正直言うと、今のところ、終盤で少々修正する方が良いかなぁ、って部分がある。って言っても、そう感じたのは、今日の部分が関係しているからなんだけどさ。