毎度のように、簡易更新でまずはお茶濁し。(なんて酷いblogなんだ)
……ラスクの昇格話が、全然動き出さん(瀧汗)
こっちの方は、折り返し点も過ぎて、最後の場面に向かっていくってところなのに。
頭回んないから、コピペでごまかしちゃうよ?
大まかなおさらいは、00年02月02日。って言っても、まだ、『術と導との境界線』しかないけどさ。で、話の頭は、先週の月曜日、つまり、8/7。で、今のパートの先頭が、今週の月曜日のこと。
術(すべ)と導(しるべ)とに別れた二人#4
<-『術(すべ)と導(しるべ)とに別れた二人#3』 「その……」 まだ、心理的に整理がついてないからなのか、その先を言葉にしようとするが、思うように言葉が出てこないように見えた。 「言わなくてもいいよ。言葉に出来なくても、私が魔導士号を受けたのは事実だから」 そんなラスクの気持ちを酌み取ったのか、彼が言い淀んだ言葉を、ユリが肩代わりしていた。 「どうして教えてくれなかったの?」 「今もそうだけど……まだ、辛そうだったから……」 「みんなは知ってるの?」 自分以外の、との意味を含ませてラスクがユリに問いかけた。 「アメリア先生には、私たちのどちらかが居るときは言わないで欲しいって、お願いしたから、みんな、私が上級一級になったことすら知らないはず」 「そっか……ユリと先生以外では、ぼくしか知らないんだ」 自分たちが秘密を共有している、との印象が、ラスクの気持ちを和らげたのか、彼の呟きは、どこか嬉しそうに聞こえた。とは言え、ユリにしてみれば、未だ、情緒不安定の影を引きずるラスクをおいて昇格してしまったことに、罪悪感を感じてしまっても居たのだが。 「ごめん、ラスク待たずに、昇格しちゃって」 「ねぇ、ユリ」 「なに?」 「悪いと思ってるんだったら、さ…… 改めて、押し倒して、キスしてよ」 「ずいぶん、積極的じゃない?」 「二人きりだし……まだ、ぼくじゃ、ユリ押し倒せないし」 「倒れてあげよっか?」 「それはそれで、変になるような気がするんだけど」 「そう、かな?」 自分は、それでも構わない、とのニュアンスを含ませてユリはラスクに反問するが、返ってきた答えは、単純明快な一言だった。 「そうだよ」 仕方ないな、と思いながら、ユリは身体を起こして、ふとわき上がった疑問をラスクにぶつける。 「でも……どっちが本当のラスク?」 「ぼくは、ぼくだよ?」 「ませたこと言わないの」 とだけ答えると、ユリはラスクに覆い被さるように、押し倒していた。 「ねぇ、ラスク?」 二度目のキスを終えると、ユリの方から、ラスクに言葉をかけていた。 「なに?」 「もしもさ、私が、ラスクにとっての目標に相応しい魔導士だと認めてくれたときは、『ペガサスで待ってて』って、言ってくれる?」 二人の間に短い沈黙が下りる。 「だったらさ、今言ってよ。『ペガサスで待ってる』って」 「まだ、受けたばかりだよ? なのに、良いの?」 「ユリだから言えるんだもの」 と彼女の反問に答えると、ラスクは口を閉ざした。まるで、続けるべき言葉を探しているかのように。 「それとも、なる気がないのに言えるような、軽い言葉なの? ぼくの目標に相応しい魔導士になるって」 ラスクの反問に、ユリは、頭を振りながら、静かではあるが強い言葉で答える。 「そんな訳無いじゃない」 「だったら言って」 「ペガサスで待ってるからね」 「それから、ぼくからのお願い聴いてくれる?」 「なに?」 「ユニコーンに帰ってこないでね」 「大変な約束させられちゃうんだ……」 所属そのものは、ペガサスに登録されている身ではあるが、その実態を未だ知らないユリにとっても、ラスクの頼みは、恐ろしく重たい物に聞こえた。 「ぼくも頑張るから、ユリも、違うってところ、見せて」 ラスクも、自分の言ったことの重さに気付いてしまったのだろう。言い終える頃には、涙混じりの声になっていた。 「頑張るから……何も言わなくていいよ」 「ごめん……なさい……」 「私のことなら気にしなくてもいいから。ね。大丈夫だよ。私も、タイガも、そばに居るから。私の前で泣けるようになったんじゃない。大丈夫。ラスクは強くなれるよ」 ――私も、ラスクのために強くなるから。 ラスクを胸に抱きながら、ユリは、自分の目標を見出していた。 To be continued... -> 『魔(大いなる力)を導く士(もの)として#1』
ダベリ
本当にどうしたもんかねぇ。って、ラスクの昇格話。必要な情報提示は、全部、上級への昇格話『境界線』で書いちゃったし……かといって、今度の墓参、というか、報告は、シンプルに終わっちゃいそうだし。む〜〜〜〜
どう転がすもんかねぇ……(遠い目)