ごめん。ここだけはしんみりさせて。

俺が、『それ』を知ったのは、01年のこと。その頃から、少々強力なPCを組んだな、って思いもあり、何気なく入れた物の……その時の環境との相性が芳しくなく、削除して放置。
それから、3年経った、去年の3月のこと。ふとした縁から、『それ』と再会。何気なく、再開。
その二週間後、大学時代の友人が結婚したとの報せ。二次会に参加し、強行軍で帰宅してみれば……聞こえてきた、偉大な御仁の訃報。
夏が始まろうとした頃に、次に聞こえてきたのは……誰もが、死から遠くあると、死から遠ざかっていて欲しいと願っていた友人の発症告知……
夏が過ぎ、月見の盛りも過ぎて、夜空には冬の兆しが訪れる頃。UOでの時節遅れの祭りに酔っていた俺のところに、彼女の訃報が届きました。
葬儀・告別式の会場を、悲しいほど晴れ渡った蒼穹は、享年を告げる声を身じろぎすることなく、受け入れていました。俺は、喪主を務める彼に『おつかれさま』以外の言葉をかけることができず……その場を後にするのが精一杯。

ただ、ただ、脱力感が有ったことだけを覚えてます。

俺は、間に合わなかった彼女のために、そして、今も戦っている人達のために、『それ』UD Agentを回しています。