初日のRunner#4

よりは、ブランクは少ない。けど、今回も、1ヶ月……
ヒドスギルハナシダナ。
ストックができてから、とか思ってると……全然話が進まないというバカみたいなオチ。orz

<-『初日#3』

「それで、突っ切るってどうやるの?」
 諦めがついていたエリアルとは対照的に、まだ諦めがついていなかったのか、脹(ふく)れっ面で、ラスクがユリに問いかける。
「どんなに足掻いたところで、今の私たちじゃ、『あいつ』の一撃に、耐えられるわけがないんだから」「行きと同じように、強行突破なんだろ? どうせ」
 エリアルが、良く考えつくな、と呆れた様子を含ませて、ユリの言葉を遮った。
「一撃で、あなたを戦闘不能にできる相手を向こうに回して、戦えるとでも?」
 エリアルの態度が気に入らなかったのか、ティターニアは、以前の交戦経験をふまえて、彼をたしなめるような言葉を返す。
「それを言われると返す言葉が見つからない」
 と、苦笑いを浮かべて、自嘲を含ませた言葉でエリアルが答えた。
 ティターニアの決定に不満を持っていたラスクではあったが、それ以上に、エリアルの態度が、彼女の神経を逆撫でするのではないかとハラハラしてしまう。
 確かに、エリアルは、異を唱えるつもりはないと言いたげに、肩をすくめては見せていたのだが、それを、ティターニアが見ているとは限らないからだ。
「あ、あの、」
 戸惑いながら、ラスクが二人の間に割って入ろうとすると、アトリウスが、掴むように、彼の頭に手をかざす。
「お前さんが気にするようなことじゃないって。あの二人には、アレで充分なのさ」
「でも……」
「あの二人は、ああやって、ブレーキとアクセルの役割を分担してるのさ。互いに」
 まるで、ラスクの心配を見抜いたかのように、アトリウスは言葉を続けた。

「何か手があるような気がするんだけど……」
 と、地図と周囲の状況とを確認しながら、ラスクは、強行突破以外にも、出し抜く方法があるように感じていた。
 が、そんな彼の思案を中断させるかのように、ユリが言葉を投げかける。
「じゃあさ、ラスク。他に、なんかいい方法見つけられたの?」
「そう聞かれると、困」「この先、戦闘にかけられる時間に余裕はありません」
 ラスクの返答を遮るように、ティターニアが言葉を繋いだ。
 実際問題、ティターニアたちが、その一挙手一投足に注意を払っている相手は、既に、こちらの存在に気付いており、下手に徘徊する魔物に遭遇して足止めをされようものなら、致命的な、いや、最悪の状況を招く結果になりかねないからだ。
「そう……だね」
 自分たちの置かれている状況、そして、現状に気がついたからなのか、消極的ながら、ラスクも、『強行突破』という選択肢を選ぶ他無かった。


 一撃で屠られる可能性が高い相手に、背を向けて突進するのは、胆力に恵まれているか、ネジが数本抜け落ちていなければできそうにない芸当だ。
「それじゃ、準備は良いですか?」
 最後の確認、と言いたげに、ティターニアは皆に呼びかける。
 最後まで異を唱える格好になったことと、今の彼らの様子とが関係しているのか、ラスクの表情には、若干のかたさがあったものの、彼女の言葉に応えるように、皆が静かに頷いた。
「三……二……一……ダッシュ!」
 そのかけ声と共に、皆は一斉に、敵に向かって突き進んでいた。

……こうして考えてみると、QMAのとき、どれだけ集中して書いていたのかがよく判りますな。
というか……さ。『皆の往く途・歩く途』を書いてるときに、微妙に立ててしまったフラグが、PCに発動してたのが、痛すぎるんですけど。orz
けど、この話も、カテゴリでまとめるのが良いような気がしてきたぞ?

地上までは、もうしばらくかかる次第です。(´・ω・`)
次は、極力早くするように心がけますが……水曜日からは、M/B修理も本格的にやる必要がありそうなんで、それがどう影響してくることか。それを考えるとねぇ。

ンじゃ、ま。またいつか。