『皆の往く途・歩く途』#14

綱渡り1日目は、切り抜けることが出来たけど……筆の進みと時間の経過を考えると……
(血の気が滝のように引いていると思いなせい)
なんというか、いろいろと心配なことが有る状況だってのにさ……


えーっと、とっかかりは、2/19。ヘッダというか、トップにリンク張ってあるから、今のところは、張らない。
んで、このパートの始まりは、再開日の3/12。

んでは、本文。

予兆#7

<-『予兆#6』冬至祭ってさ、毎年やってるものなの?」
「ここ(アメリア寮)では、去年やってなかったんだけど、他の寮では、やってたみたい」
 と、HRの終了と共に、自分の席に足を運んできたユリのは問いかけに、ラスクも、自然と答えていた。
「けど、今年はやるんだ」
「先生の言い方だと、ルキアさんが言い出しっぺみたいだね」
 とのラスクの言葉に、ユリも気のない返事で答える。が、部屋の再編成などのゴタゴタが一段落したこともあり、「ラスクからのお返し」で一件、終わっていないモノがあったことを思い出して、それとなく切り出してみることにした。
「そう言えばさ、ラスク」
「何?」
「今月の頭、私にとって大事な日だったって事知ってた?」
「え? そうなの?」
「あれ? ラスクには、まだ話してなかったっけ?」
 とユリに問いかけられて、頷きそうになったラスクだったが、彼女の言葉と、切り出されたことで思い出した違和感のようなモノを解消するためか、考え込むような様子を覗かせた。
「ラスク?」
 自分としては、ちょっとした確認の意味で問いかけたのだが、予想以上のタイミングでラスクが考え込んでしまったので、ユリの方も不安になって呼びかけてしまう。
「もしかして、誕生日?」
「ご名答」
 ラスクの返答に、ユリも満足そうに答えていた。
「それで、二人き」「だったら、尚更、ユリさんには参加していただかないと」
 ユリの提案に被せるように、ルキアは割り込んだ。
「なによ、良いじゃないの。せっかくの誕生日だって言うのに」
「だからじゃない」
 ユリの返答を予想していたのか、それとも、最初からそのつもりだったのか、ルキアも準備していたような周到さで、彼女の反論に答え、
「ヤンヤンには、最初から、誕生日祝いも兼ねて、ってつもりでいたんだけど、あんたも誕生月だったら、参加してもらわないと」
 と、それ以上の反論を続けさせまいとの言葉を続ける。
「えー?」
「そのかわり、主賓扱いで、割り振り無しにするから」
 不満そうなユリの返答に、強制的に参加させるつもりなのか、主賓、つまり、招待される側との扱いにするつもりのようだった。
「ラスクはどうなんのよ?」
 自分だけが、そのように扱われることが不満なのか、口を尖らせてユリがルキアに聞き返す。
「決まってんじゃない。ラスクには、アロエちゃんと一緒に、飾り付けの準備」
「何それ?」
 不満を隠そうともしないユリの態度に、ルキアも、考え方を変えることにしたのか、
「別に、ラスクの手伝いするぐらいは構わないけど? 三人で作業すれば、結構早く準備できるかも知れないし」
 チェシャキャットのような笑みを浮かべて、ルキアはユリに答えていた。

To be continued... -> 『予兆#8』

ダベリ

こういう配置にしてると、多方面を敵に回してそうな気がしなくもないですよ?
……なんで、ルキアに仕切り屋ってイメージがついたんだろ? 読者に聞いても仕方のないことなんだけどさ。

『境界線』シリーズから付き合ってる人達なら、或る程度予想できてると思うけど、アメリア寮の面子の変遷って、最初に無印と3での追加キャラの計10人からスタートして、そこに、+のサンダースとマラ様、その後から、タイガとユリが編入という形になってる。これは、3で公開された設定と、着ている制服の相違からこういう形にまとめたんだけども、その最初の10人の中で、悪びれずに『仲間』って言葉を使えるのが、ルキアぐらいしか居ない様に思えてさ。
女子生徒の面々で考えてみるとさ、クララだと、そこまでアクティブなイメージが沸いてこないのよ。胸を張って堂々と、って言うよりは、感情が高ぶったときにぽろりと出てくるような雰囲気。アロエが言うと、背伸びしている印象がついてくるし、ヤンヤンシャロンの場合は、「仲間」と評するよりは「ライバル」って言葉で済ませそうな雰囲気でね。
なら男子勢は、ってなると、レオンは中の人の影響で、一角君のような印象がついて回ってるし、カイルも、クララと似たようなイメージかなぁ。ユウラスからは間違っても出てこなさそうな単語だし、セリオスも、言わずもがな。
……消去法過ぎますね。見事に、全員消えてますよ(苦笑)。
その後の編入生ではどうか、ってなると、最初の二人は、使わなさそう。特に、サンダースは『仲間』と言うより『戦友』『友軍』って表現を使いそうでさ。なら、タイユリはどうか、ってなると、この二人はイメージ的にも、そんなに違和感ないさね。
けど……(何か閃いた様子)あ゛、そういうのも有りか。
今日のところは、こんな感じで。続きは、また明日。
綱渡り、切り抜けて見せてこそ、書き手かな。とかなんとか。