『越境〜光もたらすものと標星〜』#33

またですよ。また、文章出てこなくて泣きを見てますよ? orz
ってさ、記録データを少なくしすぎた自分が全て悪いんだけどさ……
けど……この先、QMAでの二次創作やるかどうか怪しいのに、戦績メモ取って、どうするつもりなんだろ、俺……


スタートは、06/12/04。おさらいは、いつも、と言うか、毎度のように00年2月4日に。
このセクションは、三が日の最終日、1/3から。ま、アメリア先生と「ラスクの姉」の茶飲み話が終わったんで、セクションを切り替えたんだけどさ。
ところで、第1話へのリンクって……必要?

では、本文。

To the BORDER, It is 1 step more.#3

<- 『To the BORDER, It is 1 step more.#2』

「悔しいことを、悔しいと言えるようになったのなら、充分な進歩ね」
 とラスクの成長を見て取ったのか、嬉しそうにアメリアが言葉をかける。
「だって……ユリ、さん。ゴールド獲ってるし」
「それもあったんだ」
 どうしてゴールドメダルにこだわっているのか、その理由を垣間見たような気がして、アメリアは、ほっとした。
「確かに、ラスク君は、ユリちゃんに比べると随分苦ろ」「先生」
 珍しく、ラスクが自分の言葉を遮るように言葉を投げかけてきたので、アメリアも、それに応じることにした。
「なに?」
「ぼく、ユリさんに、相応しい魔導士になれてますか?」
 突拍子のない質問に、アメリアの方も、こう答えるのが精一杯だった。
「どうしたの? 突然」
 自分の言葉が足らなかったことに気がついたのか、ラスクも、そう思うに至った考えを口にする。
「だって、一級に上がるまでペガサスでメダル獲れなかったし。年だって、離れてるし」
 九十六戦を数えるまで、ペガサスでのメダルに縁が無かったことと、自分が飛び級で、アカデミーにいることを引き合いに出して、不安を口にしたラスクに、アメリアは、こう答えるしかなかった。
「申し訳ないけど、それには私は答えられないな」
 第三者からの意見がすぐに戻ってくると思っていたラスクには、アメリアの返答は、予想外のものだった。だからこそ、小さな驚きが、口をついて漏れてしまう。
 その様子から、自分がそう答えた理由を説明するべきだと気付いたのか、アメリアは、
「だって、そう言うことで一番大事なのは、ユリちゃんが決めることであって、私たちが決めるようなことじゃないから」
 と言葉を補ったのだが、その事で、言わんとしていたことが伝わったのか、ラスクが不満そうな表情を浮かべている。不満そうなラスクを見て、溜息を一つ付くと、アメリアは、思ったままを口にした。
「……私の目には、ラスク君たちふたりは、互いに相応しい魔導士になれてると思うわよ? ラスク君は、ペガサスでコンプリートを決めたことがあるんだし、ユリちゃんは、賢者を押しのけて、ペガサスで優勝したことがある」
 と確かめるように、ふたりの戦績を口にする。すると、ラスクの方も、アメリアの言葉の意味を理解したのか、確かめるような彼女の言葉に、頷いて答える。
「その事を尊重するから、お互いが、お互いを目標に出来るんじゃない?」
「そう、なんですか?」
 アメリアの問いかけに、自信を持てなかったのか、確かめるような問いかけで、ラスクが答える。そんなラスクの様子に、アメリアも、
「それに、ラスク君の様子を見てたら、ユリちゃんじゃなきゃダメなんだろうな、ってところ、いろいろ見えてくるしね」
 柔らかい笑顔で、アメリアはラスクの問いかけに答えていた。

To be continued... -> 『To the BORDER, It is 1 step more.#4』

ダベリ

今更、説明する必要はないと思うけど、改行せずに、カギ括弧が入ったら、途中で口を挟んだって意味だから。

さてと。メダル授与の場面で、不安を感じたラスクの確認、ってところですな。
その不安というのも、自分には、どうしてもできずにいた、ペガサスでの優勝やメダルの獲得を、ユリが成し遂げていたために、本当に、彼女に相応しい実力を持っているのだろうか? って。

さてと。これで、一応、公式設定の中で利用しやすい要素は、一通り利用できていると思うんだけど……それが受け手には、どう捉えられているのかは……判んないさね。おいらには。
さて、今日のところはここまで。続きは、また明日。
ヤバいなぁ……自転車操業だけは、避けるようにしないと。