『越境〜光もたらすものと標星〜』のおさらい

……こっちが先にすんなり決まるってどうよ? orz
境界線を越えて、境界線越しに約束をして、二つ目の境界を渡り……
始めましょう。最後の物語。
魔術士と魔闘士。大いなる力を導く資格を得た二人の、幼少期と青年期の境界線を越える物語を。

Part1・To the BORDER,...

Section1・『To the BORDER, It is 4 steps more.』、あるいは、X-Dayに向けた姉からの励まし。
(06/12/04〜06/12/13 全十話)

残暑厳しき9月の初旬。頃合いは、アメリア先生の生徒でもあるセリオスが、彼女の受け持つ生徒の中で、二人目の賢者昇格者となったころ。ラスクの実姉にして購買部の実力者と評されるクリス=エンライトンは、実弟のラスクと、その彼女のユリの昇格予定日の推定と、その日をX-Dayとする準備の打ち合わせのためにアメリア先生のところに向かいます。
その翌日。アメリア先生が、購買に顔を出すようにラスクとユリに告げたことで、一悶着。そのきっかけとなったルキアの言葉に煽られるように、教室を後にした二人は、去り際のカイルの言葉に促されるように、タイガと合流した後、購買に向かうことに。

アメリア先生からの連絡で購買部を訪れた二人の採寸に取りかかりながら、クリスは、ラスクの成長を感じ取ったり、ユリの背中を押したりと、二人の賢者昇格の背中を押すようなことをしていたのでした。

Section2・『To the BORDER, It is 3 steps more.』、あるいは、ささやかな諍い。
(06/12/14〜06/12/21 全八話)

採寸から二週間が経過した、九月も中旬の頃合い。
二人とも、それぞれに、思うところがあったのか、たまたま、イライラしてしまっていたのか。互いに、それをぶつけ合ってしまったために、口げんか。ちょうどその場に居合わせたタイガが、二人の間に割って入って、それを中断させると、ユリは、その場をあとにしたもので、タイガとラスクの二人で話し合い。気を張りすぎているから、たまには緩めろと、タイガに諭され、その言葉を噛みしめて、ラスクも落ち着きを取りもどし、ユリの後を追うように教室に戻ります。
その頃、教室に戻ったユリは、誰か一人でも目立とうものなら、愚痴をぶちまける相手にしようと手ぐすね引いて待ちかまえたところに、ルキアの一言。それを捉えて、ルキア相手に愚痴をぶちまけたものの、見事に言い返されやりこめられてしまうはめに。とは言え、自分が何にイラついていたのか、冷静に指摘されてしまった事もあり、ユリは、ラスクが戻ってきたら謝ろうと、思い直すことに。
そして、タイガと一緒に戻ってきたラスクを抱きかかえるように、教室を後にすると……

Section3・『To the BORDER, It is 2 steps more.』、あるいは、目指したきっかけ。
(06/12/22〜06/12/29 全八話)

二級となった九月下旬にさしかかろうという頃合い。
珍しく成立した、ペガサスランクでのドラゴン杯の奪取にユリは、気合いが入っていた。
空回り気味に感じていた彼女だったが、結果は、優勝と言うことになり、魔導士に昇格した直後のラスクと交わした約束を果たせると、安堵の溜息を吐いていた。
ラスクと合流したときのやりとりを思い出したタイガは、「お邪魔虫は、とっとと退散」と、ユリを一人、スタンドに残して、その場を後にしていた。

ラスクの部屋に押しかけて、彼が魔導士に昇格したときに交換したブロンズ相当のドラゴンメダルを今回奪取した、ゴールド相当のドラゴンメダルと交換する。
その後、ラスクの要望で勉強会を開いたのだが、ちょっとした対応に気付かなかったことに、ユリは、彼の疲労を指摘。そのまま、ふたりは眠ることにした。
が、互いに、自分たちの級位に考えを巡らせたからなのか、ふたりは、互いが賢者を目指すきっかけを語り合っていた。

Section4・『The BORDER of close at hand.』、あるいは、二人を取り巻く人達の茶飲み話。
(06/12/30〜07/01/02 全四話)

「あるいは」以降が全てを物語る、小休止セクション。年末年始を偶然またぐことになった、そんなお話です。

Section5・『To the BORDER, It is 1 step more.』、あるいは、苦労した初めてのメダル。
(07/01/03〜07/01/10 全八話)

十月初旬。ラスクが魔導士号を授かってから96戦目のこと。
ペガサスランクにおいて、六度目のコロセウムに進出したラスクは、あわよくばゴールドメダルか? との期待を持って結果の発表を待っていた。が、コロセウム3人目の落雷に遭い、シルバーメダルに終わった。
ユリから祝福と激励、タイガから、自分たちが抱えていた不安を聞かされ、ラスクは戸惑いはしたモノの、この一件で精神的に楽になったのか、『その日』に向かって走り始めていた。

Part2・Across the BORDER.

Section1・『Across the BORDER.YURI side.』(07/01/11〜07/01/17 全七話)

『その日』。ユリの場合。
ペガサスに留まることができなかったラスクと入れ替わりでトーナメントに臨んだユリだったが、その日の緒戦。ラスクと同じように、五位敗退という結果に終わってしまい、ユニコーンに落ちる結果になってしまった。そのショックを引き摺ってしまったのか、その次のトーナメントでも、エメラルド・ソリッドでセットトップ争いに関与していながらも、第二セットのルビー・コロニーで十位敗退と散々な結果に終わっていた。
そんな彼女の戦績を、彼女たちの担任でもあるアメリアは気にかけつつも、見守っていた。
確かに、ユニコーンにいる時間の方が長い二人だったのだが、二人とも、巧みに点数を調整して、必要な瞬間に、必要なトーナメントランクにいることを見てきたせいだ。
事実、その後は、彼女にとって得意な種属(ジャンル・カテゴリー)ではあったが、セットトップを一回獲ってのシルバーメダル、との戦果を二連続で上げ、ペガサスに復帰、そのまま、昇格との離れ業をやってのけたのだ。
あまりに、見事なタイミングでの昇格達成に、アメリアは、ユリを困らせたい気分になっていた。

Section2・『Across the BORDER.LASK side.』(07/01/18〜07/01/21 #46〜51・全六話)

『その日』。ラスクの場合。
ユリに先んじる形で参加したトーナメントで、ユニコーンに所属ランクを落としてしまったものの、昇格を果たしたユリと交代で臨んだトーナメントで、ペガサスに復帰。その次のトーナメントでは、三体撃破できればペガサスに踏みとどまれる、とアメリアからアドバイスを受けたのだが、ラスク自身は、一体でも多くの異形を撃破することを目標にして、『その』トーナメントに臨んだ。
結果、第三セットで敗退する形になりはしたが、撃破点評価は、Aランク。基本ランクであるペガサスをキープして、昇格を果たしていた。
昇格の儀式を執り行ったアメリアは、彼女は言うまでもなく、また、ラスク本人も、予想していなかったユリとの同時昇格を引き合いに出して、彼をからかって、その本心を引き出した。
賢者昇格、つまり、賢徒の号を授かることを目標としている生徒も多いことから、アメリアは、ラスクに、先に進むつもりはあるのか? と問いかける。それに対するラスクの返答は……

Section3・『Across the BORDER.afterward.』(07/01/22〜24 #52〜57 全六話)

『その日』。トーナメント会場を後にして。
購買部に準備されている自分たちの新しい制服を受け取りに向かったユリとラスクの二人は、そこで、購買部の主でもあり、姉でもあるクリス=エンライトンの要望もあって、賢者服のお披露目をすることに。とは言うものの、体格に比して大きい制服を着るしかないラスクの様子は、制服を着こなしている、というよりも、制服に着せて貰っている、との印象が強かったために、クリス自身も、思わず吹きだしてしまっていた。

Part3・report from LASK and YURI to sky...(07/01/25・26 #58〜62 全五話)

『その翌日』。
碑に向かったラスクたちは、碑に向かって、最後の報告を行った。その後、レオンとの約束を守るために、碑の名前の最後を確認するが、その名前は、変化がなかった。ただし、その名前は、ラスクにとっても知らない名前ではなくなったために、思わず、残される側の心境が知りたいと思い、ユリに、一つの仮定をしようとした。が、ユリは、ラスクの心情を知ってか知らずか、一言で片付け、反問するのだが、その反問が、ラスクには辛かったことを思い出し、謝っていた。
が、その後、自分たちの立場を理解したからなのか、碑に向かって、一言。爆弾を投げ込むような発言を行っていた。

碑への報告が終わり、教室に戻って、ラスクがレオンに報告をする。今回を最後にするのか、それとも、もう数回見に行く方が良いのか、とラスクが問うと、レオンも、賢者には頼めないと、連れない言葉を返しつつも、ラスクに自分の目で確認すると、答えていた。