『越境〜光もたらすものと標星〜』#16

……11cr相当投げ込んできましたよ。昨日は。ゲーセンのお賽銭箱に。orz
本当に、あれ、どういう形にするのが、一番良かったんだろう……
もう、いっそのこと、諦めるか……
黒い方あるし、紛い物でも、ユ(がががががが


スタートは、06/12/04。おさらいは、いつも、と言うか、毎度のように00年2月4日に。
現在Part2というか、Part1-Section2ってところ。第1話へのリンクは、トップに……って、トップから消えてたらどうするんだろうね?(ぉぃ)
では、本文。

To the BORDER, It is 3 steps more.#6

<- 『To the BORDER, It is 3 steps more.#5』

「まぁ、ユリが怒ったのも判らないでもないけど、ラスクに頼られていた、って事は確かなのにさ?」
 と、ユリが不機嫌全開で教室に戻ってきた理由を、ルキアが確認するように聞き返す。
「けど、私じゃ」「ユリだからじゃない」
 ユリの反論を、ルキアの言葉が遮った。
「ユリだから、ラスクは頼る気になった。けど、ユリは、それに応えなかった」
 続いた言葉に、ユリも返す言葉が出てこない。そんなユリを気にかけずルキアは言葉を続けた。
「だ・か・ら、どっちもどっちって言ったのよ」
 冷静な第三者の指摘と、その論拠に、さすがのユリも納得するしかなかったのか、溜息を吐いている。
「ラスクがさ、ユリにそんなことを聞いたのって、結構気を許しているからだと思うのよ」
 それだけでも、相当なアドバンテージだとルキアは言わんとしているのだが、その生い立ちを覚えていたからなのか、ユリが反論する。
「でも、シャロンやクリスだって」「シャロンやクリスとは、絶対的に意味が違ってるの。あんたが、ラスクに頼られるって意味は」
 さすがに、それ以上、彼女の反論に付き合う気が無くなっていたのか、ルキアも、これ以上は聞く耳持たず、と言いたげにユリに言い放つ。と、彼女の応答を待たずに、ユリに遮られた格好になった言葉を続けた。
「アロエちゃん、トーナメント行こっか」
 と、アロエをトーナメントに誘う一方で、釘を刺すような一言を投げかける。
「それから、ユリはしばらく頭冷やすこと。気まずいからって逃げたら、承知しないからね」
「だ、誰が」
「ラスク以外に誰が居るの?」
 判りきっていることを聞かない、と言いたげな言葉に続けて、
「ユリが逃げ出さないようにさ、サンダース、見張っててよ」
 と、サンダースに矛先を預けるような言葉を投げかける。
「わ、吾輩か!?」
 突然、矛先を向けられて戸惑っているサンダースのことも気にせずに、
「それじゃ、任せたから。それと、ラスクに聞きにくいことなら、タイガにでも聞くんだよ」
 と一方的に告げると、ルキアは教室を後にしていた。
「だ、そうだ」
 困り切った表情で、サンダースはユリに告げるのだが、言われたユリの方も、
「逃げる気無いわよ……あんなこと言われたのに……」
 と突っ伏しながら、応えていた。


「タイガ殿ではないか」
「どないしたんや、おっさん?」
 サンダースに出迎えられる格好になったために、タイガの口から疑問が漏れた。
「いや、ルキア殿から、ラスク殿が戻るまでユリ殿を逃がすな」「だから、逃げないってば! タイガに頭を冷やせって言われたから、先に戻ってきたんだから」
 タイガの疑問に応えるサンダースの言葉に、ユリの抗議が覆い被さる。が、当の本人は、自分の席で突っ伏したままだ。
「……ま、割と落ち着いたようやな」
 と、突っ伏しているユリを見て、タイガは安心したようにサンダースにぼやいていた。

To be continued... -> 『To the BORDER, It is 3 steps more.#7』

ダベリ

ユリ、結局、ルキアにやりこめられるの図。
なんつうかね。ルキアなら、こういう事言っても不思議じゃないイメージがあるのさね。そうでなくても、ルキアなら、わるびれずに『仲間』って言葉使えそうだし……って、いっちばん最初は、ユリとラスクの関係に、真っ先に首を突っ込んでくる、子犬型キャラの予定だったんだけどなぁ……
何処で化けるか、わかったもんじゃないな。
さてと、今日のところは、こんな感じかな。続きは、また明日。