今日は……どんな感じ? こんな感じ。

タイガ:
 ……なんとか、ユニコーン、キープしてきたで。
カイル:
 やれば出来るじゃないですか?
タイガ:
 そ、それだけ……?
カイル:
 だって、僕を始めとして、ラスク君も、ユリさんも、賢者なんですよ?
 賢者と一緒に居るあなたが、これぐらい出来なくてどうするんですか?

ラスク:
 カイルさんってさ……優しそうに見えるけど、締めるところは締めるんだね。
ユリ:
 そうだね。

カイル:
 さて……ユリさんとラスク君。
ユリ&ラスク:
 はい?
カイル:
 タイガ君は、賢者の傍にいるってところを、見せつけてきたんですから……
 あなたたちも、不格好なところ、見せないでくださいよ。
ユリ&ラスク:(!?)
 は……はい!

(ユリとラスクが入れ替わりで……)

カイル:
 どうしたんですか? あの予選第三セット。あれぐらいなら、なんとかできたでしょう?
ユリ:
 気がついたときには、やっちゃってんだ……
カイル:
 まずは、落ち着くことですね。
ユリ:
 そうだね……

ユリ:
 ラスク、また勝ってる……
タイガ:
 なんか、一回ユニコーンに堕ちてから、落ち着くようになったんとちゃうか?
ユリ:
 なんだか、置いていかれている気がしてきたなぁ……
カイル:
 気にすることでもありませんよ。ユリさんだって、ケルベロスは覗いたことがあるんでしょ?
ユリ:
 本当に、ちょっとだけね。ラスクの時みたいに、シーケンスでコンプリートが三人もいる、なんてことは、経験してないけど。
カイル:
 昇格直後じゃなくて、今ぐらいの適当にトーナメントに参加した後で、覗きに行けたのなら、大丈夫ですよ。
 それじゃ、ラスク君が合流するのを待って、今日はお開きにしますか。
 それから、タイガ君。
タイガ:
 な、なんや?
カイル:
 今日の復習会は、おやすみにしましょう。
タイガ:
 マジで? ほんまに?
カイル:
 でも、エルフに帰ったときは……判っていますね?
タイガ:
 ……い、言われんでも判っとるわ!

まぁ、そんな感じで。