んなワケで、小咄など一席。
コロセウムに歩みを進めながらラスクは、ユリとの約束を思い出す。 「戻ることだけを考えること」 ユウを除けば、今回コロセウムに立つ人物は、ラスクにとって縁の無い人物、と言うわけではない。姉代わりをつとめた少女、そして、今のラスクにとって、目標とするべき、一番大事な彼女が居る。 彼女は、ゴールドメダルを持ち帰って、あるべきクラスに復帰した。だとすれば、自分も、近いレベルの戦績を得る必要があるし、それ以外にも、予選でのセットトップを、彼女とそっくりの少女に二回奪われた。 「ここにいる人に、負けてられない……」 気持ちを引き締め、自分にとって一番有利になるだろうメダリオンを選択する。 「負けない……負けてなんかいられない……」 ――ユリに勝てるぐらい、強くなるんだ! 「ファースト・クォーター。トパーズ・カテゴリー2*1」 ――ぼくから……か。
ティルでの一戦目・決勝直前から。この時の、ワンツーが、ラスユリって形になったので、こういう方向性で。
*1:一度、「ランゲージ」ッてのを追加したけど、他の部分がどうにもしっくりまとまってくれないので撤回。しかし、なんというか……ランダムシリーズは、別の単語で表現するのが難しくていかんね