……気がついたら、1200字越えているのは、仕様ですか?

なんて言うのかなぁ……興が乗ってくると、文字数ってあっという間に埋まってるのな。
筆がすべっているわけでもないんだ……多分。うん。

美乃梨:
 それがひであきくんの物書きとしての仕様だもん。仕方ないじゃない。

……軽く一刀両断ですか。orz
いい加減引っ張りすぎ? そうは言われてもねぇ……
もう、うすうす感付いてる人もいるんじゃない? え? 何の話かって? さぁ?

この話の先頭は、5/1。その次のブロックは、5/10から。で、幕間#2は、5/18から。では、本文。

幕間#2・昨夜聞かされた話#4

<-『幕間#2・昨夜聞かされた話#3』

「なんで、『賢徒の碑』なんかに行く必要があるのよ?」
 ユリの言葉で、多少は動揺がおさまったのか、ルキアが、『真実を拒絶したい』と言いたげな声で言葉を絞り出していた。
「第一、称号が進んでるカイルだって、大魔導士じゃない? すぐにでも、賢者になれるってわけじゃないのよ?」
「言ったはずですわ…… クリスたちの御両親は、『賢者となって、このアカデミーを巣立った』と」
 そうしなければならない。いや、氷の仮面を被って発言しなければならない。そんな印象を与えるほど、言葉を繰り返したシャロンの口調は、冷静で平坦だった。
「ねぇ、クララ。ルキアたちの言ってることがよく判んないんだけど」
 さすがに、ルキアシャロンの二人に問いかける気になれなかったからか、手短なところにいたクララに、質問を投げかけることにした。
「ユリさんは、まだ聴いてないんでしたっけ」
「ユリさんって、転校生でしょ? 知ってる方がおかしいよ」
「なまいきいうな」
 と、口を挟んできたアロエの鼻をユリがつまんだ。
「でも、アロエちゃんの言うことも確かなのよね。でさ、『けんとのいしぶみ』って何なの?」
「なんでも、このアカデミーを創設した五賢者が、自分たちの後継者、つまり、賢者号を受けて巣立った方々の存在を、可能な限り後の世に伝えるための仕掛けを施した碑だそうで、生涯を終えた方々の名前が刻まれていくとか」
「早い話、死んだ人達の名前が刻まれる碑って事?」
 身も蓋もない言い方では有ったが、ユリの言葉にクララは頷いて応えた。
「と言うことですね」

「レオンが、ラスクに詰め寄った理由は判るわ。あいつ、自分の父親の消息も探していたはずだから」
 ルキアの言葉に、シャロンは頷いて応えるのみ。
「でも、なんで、ラスクは、あんな場所に何度も足を運ぶ必要があるのよ?」
「ユリさん、覚悟はできました?」
 クララとのやりとりを聞きつけていたからなのか、シャロンの問いかけは、恐ろしく冷酷なモノに聞こえた。
「覚悟って……何よ?」
「これから、私の話を聞く、覚悟です」
「なんだって、そんなモノが必要なのよ?」
「ラスクが、あの子が、あなたの誘いを断った最大の理由に関ることだから」
 わだかまりめいたモノを一切感じさせないどころか、真剣なまなざしで、覚悟を促すシャロンに、ユリはどう答えるべきなのか、判断に困ってしまった。
「……い、いいわよ」
 ユリの返答をきっかけにすると、シャロンは更に表情を引き締め、発するべき言葉を選んだ。
「ルキアさんは、察しがついているのでしょうね。だから、ごまかすような事は申しません。簡単に言います。『碑に刻まれた御両親の名前に、自分たちの成長を報告するため』に、ラスクは昇格の翌日を、いえ、翌朝を開けておきたいんです」
 名指しされた格好になったルキアは「やっぱり」と言う表情を覗かせ、ユリは状況を飲み込めていない、と言う表情を浮かべている。
「……それって、ラスク君の両親が死んでるって、こと?」

To be continued... -> 『幕間#2・昨夜聞かされた話#5』

やっと……核心に触れたってところか。
「焦らすだけ焦らして、これかよ?」って感じ(苦笑)?
レオンの設定を利用したり、クリス(購買部の人)の台詞(「残酷だけど、あれほど優しい仕掛けもない」ってくだり)とかから、ある程度察してた人も居たんじゃないかなぁ、とは思うけど。
まぁ、そういう流れなんで。

まだしばらく続くよー。