久しぶりってレベルじゃねーだろ、と言われても返す言葉がない、この状況。
書いてなかったにも程がありますね?
取り敢えず前置き。
金鹿亭に持ち込まれた、「とある冒険者の証言の裏付け」と言う依頼は、件の冒険者の名誉を回復しただけではなく、第三階層の最深部に未踏の地があること、そして、そこに『何者』かが潜んでいる、という二つの事実を執政院にもたらした。
迷宮のあらゆる謎に挑むことを至上命題とする執政院は、第三階層・第四階層両側からの探索を行おうとしたが、自分たちの手勢では、第三階層からの探索を行うことが精一杯であることから、金鹿亭を窓口として、勲章を授けた冒険者ギルドに第四階層側からの探索を行うように依頼した。
んで、一ヶ月ぶりなので、復習。
最深階層の探索も遅々として進まないことから、その気分転換がてら、Runnerの面々は執政院の依頼を受けることにした。
善は急げと言うことで、宿には半日滞在したのみで、依頼通り、第四階層側からの探索を開始したのだが、夜間であること、そして、どの程度の距離を踏破しなければならないのかが、まったく読み取れないこと。この二点の影響で、戦闘力を温存するために、可能な限り戦闘を回避することを第一として踏破していくことにした。
日付も替わり、第四階層側の探索も終盤にさしかかった頃、ふとした異変が彼らの描いた地図上に起こっていた。
Runnerの面々
- ユリ
- ソードマン・赤毛♀。剣技に長け、炎電凍への追撃技も修めているので、アルケミスト・ラスクとのコンビネーションは、このパーティ最大の火力を誇る。宿に泊まるときは、パーティの気遣いからか、ラスクとの二人部屋になることが多い。
- ティターニア
- パラディン・金髪♀。パーティの防御の要。良識派だと思うが、盾による殴打技術*1も「乙女の嗜み」と称して修めているので、
嫌がらせのために天才パラディンとなりそうな明らかに、その才能を無駄遣いしているアホリーダーや、シールドスマイトの跡が墓標替わりになってしまいそうなパラ子のように、どっか変なのかも知れない。 - エリアル
- ダークハンター・銀髪♂。鞭による緊縛で、パーティへの損害を軽減する役割を担っている。が、第四階層での特定のFOEに対する戦術の影響から、強度のサディスト疑惑が、ユリとラスクの間で持ち上がっている。
その事がストレスとなっているからなのか、さだかではないが、テンションが上がりやすくなってしまった。
ここまで前衛。こっから後衛。
襲い来るモノたち。
二日目。 それまで、彼らの存在を無視していたかのように周回だけを繰り返していた『奴ら』が、動きが突然変化した。 「ティタさん、ちょっと待ってくれ……」 地図を描いていたアトリウスは、ふと周辺の状況を確認しようと思い、描き上げた部分に視線を走らせていたのだ。だからこそ、固い声でリーダーでもあるティターニアに呼びかけていた。 「どうかしたんですか?」 「奴らの動きが変わった」 どのような仕掛けがはたらいているのか、ユリとラスクを除いた三人にも、はかりかねたのだが、彼らが地図を描くために用いているバインダーと羊皮紙には、彼らが踏破した区域に限ってのことだが、FOEの所在位置が浮かび上がるようになっている。そのFOEの所在位置を示す記号が変化していたのだ。 アトリウスの報告を受けて、ティターニアが黙考する。撃破すべきか、それとも、無視して、前に進むべきか、その決定を自らに課したからだ。 「未踏破はどれぐらいですか?」 「もうすぐ、一通り埋まる、ってところ」 しばらくの沈黙の後に、紡がれたティターニアの問いかけに対して、ラスクが言葉を返す。すると、ティターニアは、より重要な要素があると判断したのか、 「距離は?」 と、短く問いかける。その問いかけの意味を、瞬時に理解したのか、アトリウスも、地図を眺めながら、 「まだ、充分に離れてるな。踏破するだけの時間はある」 と、魔物に遭遇した際に詰められるかもしれない距離と、出力全開で戦う自分たちの撃破時間とを計算して結論を下していた。 「判りました。取り敢えず、今は前に進むとしましょう」 「おーけー。ラスク、ユリ、二人に掛かってるからな」 「任しといて」 と、ユリは反射的に答えていたのだが、ラスクの方は、彼の言葉に引っかかるモノがあったのか、問い返していた。 「掛かってるって、何が?」 「俺たちの生死」 あっさりと言い放ったアトリウスの言葉に、ラスクの方がきょとんとしてしまう。 「へ? え…… あ、え…… え゛ー!?」 「それぐらい、今まででも充分経験してきているはずです」 アトリウスの言葉を理解したからなのか、素っ頓狂な声を上げたラスクに、ティターニアが、たしなめの言葉をかける。 「ティタさんと俺が守りの要。ラスクとユリが攻めの要」 「俺の立場って一体……」 と一人名前が挙がらなかったエリアルが、不服そうにつぶやくと、 「財布の紐」 とからかうような含みを持たせてユリがエリアルの言葉に応えると、溜息をついて、 「まぁ、財布の紐ならまだ良いか……」 とエリアルは諦めたようにつぶやいていた。
三日かけて書いたことをまとめてみたら、原稿用紙一枚にも満たないんですって。笑っちゃいますわ。
ま、そんなことより、一ヶ月ぶりだってのに、今回も千文字程度の更新で終わりですよ。
ヒドイ話ですね。
そんな感じで行きますかね。と言ったところで、続きは、いつになるのかさっぱり判りませんが?(滝汗)
*1:決して、体重も乗せて魔物に突き刺しているわけではない。