たまには弱気になることもあるようです。

ユリ:
 ……私なんかで、ラスクの目標になってるのかな?
タイガ:
 どうした?
ユリ:
 だってさ、ラスクって、どこにいても、当たり前に第三セットに顔出してるでしょ?
タイガ:
 まぁ、ペガサスとユニの間をうろうろしとるお前とは違うて、妙に安定したところはあるわな。
 それでも、当たりが悪いと第一セットで終わることもあったやないか?
ユリ:
 それが珍しいから、印象に残るんでしょ?
 「ラスク、第一セットで敗退」ってさ。
 ラスクの成績考えたらさ、第三セットで終わっても、ファイナルに進んでも、凄い、って思えなくなっちゃうじゃない。
タイガ:
 けど、お前は、その分勝負強ないか?
 確かに、多くはない数の賢者を向こうに回して、出し抜いてセットトップは獲ってくるが、代わりに、コロセウムでボコボコにされてまうのがラスクや。
 けど、お前は、多くはないチャンスをきっちり掴んで、コロセウムで賢者を踏み台にする。
 それは、充分に、目標に値するんとちゃうか?
ユリ:
 そうは言うけどさ……
タイガ:
 あ゛ーもー!
 そんに不安やったら、俺に聴かんと、ラスク本人に聴け!

ユリも、ラスクもそれぞれに、悩みを抱えているようです。