基本的には、アクティブマトリクスが……メインだよなぁ。

だって、PC98時代の分解能640×400のカラー液晶でも、DSTNが登場していたんだ。
今の分解能・投影面積を

さてと。液晶モニタが、1フレームの遅延を必要とする、ってのを適当に説明しようと思ってさ。


上(一つ上の見出しのこと)の挨拶のとこでも書いたんだけどさ、CRTFPDってのは、その映像の作り方が、原理的に全く違っている。
取り敢えずイメージ的に言っとくと、

CRT
校庭にライン引きで、ラインを引いている。
FPD
パネルを使ったマスゲーム

まぁ、この辺は、上で書いたことにも通じてくるんだけども、
FPDって奴は、大抵、描画に利用される画素がデジタル*1化されていて、そのサイズも融通が効かないことも多い……って言うか、効かないんじゃね?
それに対して、CRTの方は、その映像の作り方も影響するために、FPDに比べると画素のサイズも割と融通が効く。

まぁ、この違いが何を招くかって言えば、相性の良い信号が違ってくるワケよ。
さっきのイメージに乗っ取った表現をするなら、

CRT
ライン引きを描画領域の原点に戻すタイミング(垂直同期、又は、V-Syncと呼ばれる信号)。
ライン引きを次の段の先頭に戻すタイミング(水平同期、又は、H-Syncと呼ばれる信号)。
ライン引きに出させる粉の量。
FPD
各自が表に見せるパネルの色or画の情報を、パネルの枚数分。

こんな感じ。

まぁ、ここまで書けば、CRTにとって都合のいい信号で、FPDに結像させるには、受けとった信号から、映像データを再構築する、と言う作業が必要になることが判ると思う。
だって、タイミングと分量しか教えて貰えないんだもの。画素、つまり、パネルを持ってる人にしてみれば、自分は、何をすればいいのか、全く判んない状態で放置されてしまうのよ?

で、このアナログ信号を、最速でサンプリングしたとしても、次のフレームの信号がくるまでに構築できるのは、原データ。この原データが、DotByDotで表示できるデータなら、そのまま流し込んで終わりなんだけども、それができないことだって無いわけじゃない。
PCなら、推奨解像度ってのがあるから、それで表示させることが多いからいいんだけども、そうでない場合だと、拡大用の回路にこの原データを放り込んで、出力用の映像データを作る、って事になるわけだけど、この拡大処理が早ければ早いほど、遅延を軽減する結果に繋がるわけでね。
さて、ここまでは、PC系の比較的シンプルな信号処理の場合。

とまぁ、こんな風に、取り敢えず、PC系のシンプルな信号処理に絞って書き進めてみたんだけども……
結論で言えば、アナログ信号で放り込まれてたら、遅延が発生するのは避けられんわけよ。


と、ここまで書いてて思ったんだけども……俺、メインからの出力はDVIにしてるから、遅延が発生する可能性は、少ないわけで……
なーんだ。おいらがヘボッてるだけじゃん。
無問題、無問題。(チョットマテ……

そうそう。これが、民生用AV機器って事になってくると、また話が変わってくる訳よ。
サンプリングが終わって、表示データの構築が終わった後、最近だったら、画質向上処理とか言うのが噛んで来るもんだから、こいつで、また微妙に遅延が加わったりしてね……

DVDレコなんて経由させてみ? あまりの遅延に泣きそうになるぜ?
……本当に。PCの方は、対処法が簡単だから、悩む事なんて全くないんだけども、分配できないゲーム機方面がさ……orz

分配機もなぁ……
この前見かけた安い奴は、国産じゃないから、ケーブルの問題を考えると避けるのが無難なんだよなぁ……
でも、S端子対応1入力2出力って分配機無いんだよなぁ……
大抵は、1入力4出力で……
はぅ……

*1:「デジタル」と言うよりも、「離散」と言う方が近いか?