右脳の働きが活発なのか……

うさうさ脳によると、俺は「さう脳」らしいんだけど、去年のテスト・ザ・ネイションでは、左・左になったんだよな。左利きなのに、左・左ってのも、みょうちくりんな話ではあるんだけどさ(笑)。

まぁ、何が言いたいかって言うと、おいらの場合、最終的なアウトプットや途中の処理で、右脳を使っているから、原稿が消失した場合、ニュアンスは維持できていても、ディテールまで再現することが出来ないって事。ディテールが違ってくると、カオス理論で言われている、バタフライエフェクトに近いズレが流れの中に産まれて来ちゃうから、それまでの一切を破棄して、改めて書き直さなきゃならない状況に陥ることも少なくないわけでね……
さてと、本文を始める前に、いつものようにコピペでお茶濁し。
えーっと、物語の始まりは、9/18。おさらい程度のまとめは、00/2/3。
で、このパートは、10/30から。
んでは、本文をば、どぞ。

Lask the ADEPT #3

<- 『Lask the ADEPT #2』

――どちらが、良いかなぁ
 いざ二人を前にしてしまうと、どっちに『この話題』を振るのが相応しいのか、迷いが生じてしまった。
――別に、ユリちゃんがリードしたって、不思議無いわよね。
「ラスク君、」
「はい」
「来てもらっておいて言うのも、申し訳ないんだけど、ちょっと席を外してくれる?」
 と、申し訳なさそうにアメリアに告げられると、ラスクは、ユリの様子をうかがう。そんなラスクの様子に気がついたのか、ユリも、決心したように、
「先生」
 と声を上げる。
「なに?」
「ラスクが、辛くなったらここに来ても良いんですよね?」
「そうね。独りでいるのが辛くなったら、ノックしてから、入ってくること」
 とアメリアに言われると、ラスクは席を立っていた。
「判りました」
「あと、トーナメントに参加したいって人が来ても、教えてね」
「呼び鈴、代わりですか?」
「ごめん。そんなに長く掛からないと思うから」
「はぁーい」
 と、気の抜けた返事と共にラスクは、その場を後にした。


「で、何なんですか、話って」
「身構えない、身構えない」
 肩肘張ったような雰囲気で、自分と向かい合うユリを宥めようと、臨戦態勢を解くように促すのだが、
「ラスクがいたら、困るような話をしようとしているからです」
 との言葉には、アメリアも苦笑いが浮かぶ。
「あのさぁ、デートコースって、一人だけだから良いんじゃないの?」
 苦笑いに続いたアメリアの言葉に、ユリも返す言葉をなくしてしまった。
「時期が時期だから、マロン先生のところで泳いでくるとか、アクアリウムを覗いてくるとかでも、良いと思うのよ。でも、今のユリちゃんじゃ、どんな水着着ても、今と大して変わんないか」
「どういう意味ですか! 先生!」
「だって、ワンピース着る方が、かえって露出度下がるじゃない」
 と血相を変えたユリの反論に、アメリアは手をひらひらさせながら応えていた。


 人の気配を感じ、ラスクは、気配の方に視線を走らせる。
「あ、セリオスさん」
「先生は?」
 あるべき人物の姿が無いことに気付いたのか、セリオスが落ち着いた声でラスクに問いかける。
「なんか、ユリ、さんと話があるみたいで」
 言葉を詰まらせたラスクの返答を気にも止めずに、流れるように、考え込むような素振りを覗かせる。
 素振りではなく、本当に考え込んでいたのか、二人の間に沈黙が訪れる。微かに、落雷の音も聞こえるし、開き直った参加者の言葉の詠唱などの耳に入ってくる。
――なんだか、きまずいなぁ……どうしたら良いんだろ……
 ラスク自身も、セリオスが話しているところを見たことがないために、どのような話題を振れば良いのか、見当が付かない。
 何を言えばいいのか、何を切り出せばいいのか、考えれば考えるほど、判らなくなる。
が、不意に、ラスクは自分が、ここに呼び鈴代わりにいることを思い出した。
「あ、あのさ」
 と切り出したラスクに、不思議そうな表情を浮かべて、セリオスが見返す。
「トーナメントに行くんだったら、先生呼んでくるけど」
「いや、それには及ばない。待っていれば、そのうち終わるだろう」
 と、ラスクの申し出に応えると、踵を返すが、見返り姿でラスクに向かって、
「昇格、おめでとう」
 と言葉をかけていた。
「あ、ありがと」
 予想外の人物からの讃辞に、かけられたラスク当人の方が、戸惑っていた。

To be continued... -> 『Lask the ADEPT #4』

ダベリ

今年の流行語は、「予想外」ですか? とかなんとか。
おいらの灰色面が、バカと皮肉って事にしてしまえば、こういう事も問題なく発言できるんだけどね。
さてさて、アメリア先生がラスクを追い出して、ユリとしていた話、とは一体なんぞや?
……んな仰々しい話じゃないのよ。ドクターストップくらってんだったら、羽伸ばしてこい、って論旨はもう、明かしてあるしね。
で、2時代の水着ネタですよ。音速、遅すぎですね(笑)。季節一巡りで済まずに、5つ目になっとるっての。
ンじゃ、間、今日はこの辺で。続きは、また明日、なんだけど、この後にもう少しだけ、続けるよ。

明日に備えて、こんな説明。

さてと。これは、明日の話の部分にちょこっとだけ関ることなんだけど、ネタバレ、って言うより、まえもっての説明、と解釈して欲しいところ。
えーっと、前にも言ったように、ここで書いてる一連のユリラス話は、3というよりは、2.5とか2+と呼ぶ方が相応しい舞台設定になってます。なので、アカデミーは、空中庭園と呼ぶべきか、それとも、フロートテンプルと呼ぶべきか、な状況下にあるわけです。で、捻りもへったくれもない、センターランドと呼ばれるアカデミー学舎が聳える大きな島と、アイルと呼ばれる寮専用の5つの島から構成されてるわけです。サテ、ここで問題。寮監は、全部で6人*1。なのに、寮専用島は5つだけ。残った一つは何処にあるのか、って事になると、これが、答えはシンプル。歴史が一番浅く、また、所属人数も14人と最少のアメリア寮が、センターランドに間借りをしている、と言う形になるわけです。
多くの生徒たちが、登下校を空中移動で行うのに、アメリア寮の面々は、徒歩で登下校していると言う、なんとも地味な状況を作り出してみたり。
でも、こうなってくるとさ、いろいろ矛盾してくる部分も出てきそうなのよねぇ。これをどうするか、ってのがポイントになってくるんだけど……これはこれでいいか?(マテ
ま、そんな感じでね。今日のおまけは、こんなところで。

*1:ここの話では、アメリア先生も、アメリア寮を持ってるからね