今日は、15時前後には家に居なきゃいけないし、それまでに済ませておくべき事もいろいろあるから、それの決着をつけないと、自由に動けなくなる状況に陥るというのに。まぁ、ここは敢えて、「それらの決着」がつくまでは動かずに、一通りカタが付いてからゆっくりと、って選択肢もあるんだけどさ……
それだと、込んでそうなんだよね。
さてと、本文を始める前に、いつものようにコピペでお茶濁し。
えーっと、物語の始まりは、9/18。おさらい程度のまとめは、00/2/3。
で、今のパートは、10/11から。
んでは、本文をば、どぞ。
Yuri learnt Lask had caught up #3
<- 『Yuri learnt Lask had caught up #2』 ミランダが二人の前から姿を消し、視界を遮るようにカーテンを閉めると、二人の間に重たい沈黙が横たわった。 ――私と同じ事をしただけだよね、ラスクも。なのに、私ってば……謝ろう。 ――心配かけたんだから、怒鳴られても仕方ないんだよね…… と、思い思いに相手への謝罪の気持ちを固めた二人が、口を開いた。 「「あの」」 ユリの呼びかけと、タイミングがかち合ったことが、気恥ずかしさに化けてしまったのか、顔を真っ赤にして、ラスクは俯いてしまった。そんなラスクを見ていると、自分も同じような反応を取りたかった、と考えもしたが、先手をとる好機と考えを改めて、ラスクが立ち直るのを待たずに、そのまま、畳みかけることにした。 「何か、言いたいこと有ったの? ラスク」 と、聞かれると、頷いてラスクが言葉を続けた。 「心配させて、ごめんなさい」 「もう、辛くなくなった?」 ラスクは、どう答えるのが正しいのか、判らなくなった。正直なことを言えば、まだ、心の中にトゲが一本、刺さったままになっている。が、心配をかけさせまいと、辛くない、と答えるべきなのか、それとも、正直に、この心境を伝えるべきなのか。決めかねていると、不意にタイガの言葉が脳裏をよぎった。 『頼らんことも強さの現れなら、頼ろうとすることも、強さの現れってな』 ――頼れることも、強さ、なのかな? 記憶の中のタイガに問いかけながら、ラスクは 「まだ、辛い……」 と、正直な気持ちを言葉にしていた。 「なら、どうしてあんなことしたの?」 「ユリに、真っ先に知らせたかったんだ…… 先生以外の誰も知らないうちに、ユリだけに、魔導号受けたよ、って」 「それで、何が見たかったの?」 「ユリの驚いた顔……」 「まったく……」 言葉にする順序を間違えただけ、と言うことが判ってしまった以上、ユリとしても溜息をついて、そう答えるのが精一杯だった。 「それだったら、カテゴリー3のメダリオンの話、しなきゃ良かったのに」 「そうだよね……」 溜息混じりの返答に続いた彼女の正論に、ラスクは反論することができなかった。こう言うところでの手際の悪さというか、間の悪さに、ラスクが自己嫌悪していると、ユリは、促すような言葉をかけた。 「でも、さ……ラスク?」 「なに?」 「私、まだ聞いてないんだけど。今の称号」 「判ってるんじゃ、ないの?」 「教えてくれなきゃ、赦してあげないよ」 と告げられ、ラスクは一度深呼吸をして、 「魔導士に認められたよ」 と答えていた。ラスクの口から出た言葉に、満足したのか、しばらくの沈黙の後、ユリが口を開いた。 「それじゃ、今度は、私の話を聞いてくれる?」 「なに?」 「一つ一つ片付けていくからね」 「うん……」 一つではない、との彼女の言葉に、ラスクは、ちょっとだけ覚悟した。 To be continued... -> 『Yuri learnt Lask had caught up #4』
ダベリ
ようやく、ラスクが自分が魔導号を授かったことをユリに報告できた、とそんな場面。ダダアマですか? 痛いですか? ……イタイっぽいですね。
いいじゃんよー。ある意味、濡れ場なんだからさー、ダダアマでも。(開き直るか? そこで)
by the way。
まぁ、ここでの一連の流れを見ている人達にゃぁ、言うまでもないことでしょうけど、ラスクには、俺の心情が投影されているところが多分にあります。「大魔導士」との称号を素直に言えなかった*1ところや、トゲが一本刺さったままになっている、ってくだりなどは、その表れですかね。
さてと、今週はここまで。次は、月曜日からって事でね。
けど、ようやく、この話の中で一番書きたいシーンに取りかかれるのですよ。軽くネタバレかますと、今伏せてある話の一つは、その場面が関与していたりするのですよ。
んじゃ、良い週末を〜
やっべ、ストックがほとんど無くなってたんだ……
*1:ラスクが言えないのは仕方ないとしても、ラスクやユリ以外まで、「大魔導士」と言う称号を使えないのは、良くないんだろうけどね