普通に見に来る程度では、多分、こっちを先に見ていると思うんだ。
でも、無問題。ちゃんとリンクは繋がっているはず……
前置き無しで、いきなり本文開始。
Across the BORDER.LASK side.#4
<-『Across the BORDER.LASK side.#3』 思いこみでの誤詠唱が一体、撃破ミスに繋がってしまい、ラスクは、第三セット六位敗退との結果に終わった。 「ユリちゃんの前に来た一戦で、ユニコーンに落ちたときはどうなるかと思ったけど」 と、落ち込んだ様子のラスクに、アメリアが言葉をかける。と、ラスクも、普段とは違う言葉がかけられたことに、戸惑いを感じてしまった。 「それがどうかしたんですか?」 「ん? いや、二人とも、帳尻を合わせるのが巧いな、ってね」 自分の言葉に食い付いたラスクの言葉に、内心焦りながら、アメリアはこたえる。 「でも、よく考えてみたら、カエルの子はカエルなんだよね」 と言葉を続けながら、アメリアは、ラスクがトーナメントに参加している間に準備したのか、広い庇の三角帽をかぶった。 「我が弟子、ラスク=エンライトン」 静かでは有るが、逆らいがたい雰囲気を纏ってアメリアが、用いることを禁じられているはずの名前を告げる。と、彼女の雰囲気に飲まれたかのように、反論や反問することなく、ラスクも応える。 「は、はい」 「汝が師である、我、アメリア=ポラリスは、積み重ねし修練が、汝を賢徒の高みに導いたと認め、」 アメリアの言葉にしたがうように、ラスクの、ペガサス・九つ星のバッジが燐光を発する。意匠が改まる直前の儀式のようなものだ。 「汝が、その両親。マイケル=エンライトン、ルーシア=エンライトンより受け継いだ『エンライトン』を名乗ることを、ここに認める」 と、アメリアが言葉を締めくくる。と、グリフォンのみのモノに判っていく。 「え? あ……」 と、ラスクが短い呟きを漏らす。賢者であった両親の名を大手を振って名乗れるようになった事。その事を、理解したからだ。それは同時に、自分の名前が賢徒の碑に刻まれる資格を得たことでもある。 「判った?」 それに追い討ちをかけるように、アメリアが念を押す。と、ラスクも、頷いて応える。 「おめでとう。ラスク君」 自分の行いの意味を理解した、とのラスクの応えに満足したように、アメリアが祝福する。 「でも、まさか、ポーラスター……って言っても判りにくいか。ユリちゃんと同じ日に昇格を決めるなんてね」 と、思わずアメリアも冷やかしてしまう。 「仲が良いのか、それとも……」 「な、なんですか?」 焦るラスクに、「笑う猫」のような表情を覗かせて、アメリアは、ちょっと考える素振りを覗かせる。 「あー、そっかー。ユリちゃんとラスク君って、赤い糸で結ばれていたのかもね」 閃いたような表情を見せて、ラスクの気持ちを煽るような言葉を選んで、投げかける。と、彼女の狙い通りの反応をラスクが見せる。 「せ、先生!」 「良いじゃない。ラスク君も、悪い気はしないんでしょ? どうなの、どうなの?」 「だったら、いいなぁ、って……」 俯いて、口ごもるラスクに、アメリアも安堵の表情を覗かせる。 「素直が一番なんだからね。ユリちゃんみたいなタイプには」 To be continued... -> 『Across the BORDER.LASK side.#5&#6』
ダベリ
普段なら、二日分を一日で、なんて頭の悪い所業に出たのは、ひとえに……時間がないから。なのに、手元のストックが多いから。あと、どうしても、3の稼動期間中に、一言だけ、作中の言葉を借りて明言しておきたいことがあったから。一日二話ペースだと……二十三日に、その事にちょっと触れるのさね。結果は……まぁ、言わずもがなになりそうなんだけどね。
ま、しゃーないわな。俺が、動こうとしないんだから……って、誘惑が有りすぎるからなんじゃー(バカ……)。
と、今日のところはここまで。続きは、また明日。