『越境〜光もたらすものと標星〜』#37

さてと、取り敢えず一件、目標は達成。
後は……って、ケルベロスに踏みとどまれる実力付けんと始まらんぞ。orz


スタートは、06/12/04。おさらいは、いつも、と言うか、毎度のように00年2月4日に。
このセクションは、三が日の最終日、1/3から。
ところで、第1話へのリンクって……必要?

では、本文。

To the BORDER, It is 1 step more.#7

<- 『To the BORDER, It is 1 step more.#6』

「ええか、ラスク」
「なに?」
 改めて名前を呼んだタイガの横顔を、じっと見つめてラスクが応える。と、それを聞き取ったからか、タイガも言葉を続けた。
「お前さんが、今ここにおるのは、お前さんがここに来ることを選んだからや」
「そう、なるのかな……?」
 と疑問形で応えたラスクに、確認するような言葉を続ける。
「そうなるんや。お前さんとユリとのことにしてもな」
「ど、どうして、そこでユリが出てくるのさ」
「んなこと言うても、お前さんがユリを選んだことに変わりはないやろ?」
 自分の言葉に焦っているラスクの様子を見て、ちょっとした意趣返しだと、言わんばかりに、タイガもニカッと笑って返す。
「そ、そうだけど」
「それはな、ラスク。選ぶ、という行動をお前さんが起こしたからや。それは、行動せんかったことよりも、胸を張ってもええことなんや」
 困ったような反応を見せるラスクに、タイガも、少々罪悪感を感じながら、言葉を繋ぐ。そして、それに続いた言葉は、彼の哲学とも言える言葉だったのかも知れなかった。
「たとえ、失敗しとってもな」


「ところで、ラスク。お前、今、星幾つやったっけ?」
 突然のタイガの質問に、ラスクも、戸惑いつつも応えていた。
「もう九つだけど」
「いよいよやな」
 噛みしめるようなタイガの呟きに、ラスクも表情を引き締めて頷いて応える。と、そんなラスクの言葉に、タイガは、一つの疑問をぶつけてみることにした。
「で、どうなんや?」
「どう、って何が?」
 タイガの質問の意味を掴めなかったラスクに出来たことは、オウム返しで聞き返すことだけだった。
「ストレートで行けそうなんか?」
 ラスクの応えに、自分の言葉足らずを理解したのか、タイガも、聞こうと思っていたことを改めて言葉にする。
「……自信ない」
 ラスクは、少しだけ躊躇して、そう応えた。その応えに、自分の置かれている状況を理解しているように感じたタイガは、
「足止め喰らうかもしれん、って覚悟はあんのやな?」
 と、多少の余裕を持っていたことに満足したように聞き返していた。
「アメリア先生には、わるいけど……今度は、引っかかるような気がするんだ」
 タイガの問いかけに、頷いた後、担任に謝罪しつつも、ラスクは自信無さそうに応えた。アメリアが、自分に期待を持っているのかも知れない、という気遣いに余裕を感じたタイガは、
「まぁ、なんや。足止め喰ろうても、誰もなんも言わんとは思うけどな」
 と、昇格検定の不合格も致し方なし、との見方を示す。それが納得できなかったのか、ラスクが不思議そうに問いかけた。
「どうして?」
「賢者が居らんのならいざ知らず……あの状態で、ノンストップで行くのは、よっぽど運がないと無理やろ?」
「そう、だね……」
 と、ラスクも力なく応えるのが精一杯だった。

To be continued... -> 『To the BORDER, It is 1 step more.#8』

ダベリ

さて、昨日は、アクシデントで、思いの外、瞬間最大風速が上がっていましたが、そんなことお構いなしに続行していきますよ?

……しっかしさぁ、プレイ日記の方は、一つ星になったって言うのに、こっちは、まだペガサスの九つ星ですか。いつまで掛かるんでしょ?(他人事かよ!)
しかも、これで三十八話目。しかも、手元のデータでは、四十六話辺りまでやることは確定です。いい加減飽きられそうな感じ(滝汗)。進行が遅すぎて。というか、作中での時間の流れの幅の広さに。
けど、昇華していく上で必要なイベントのような気がしたのよ。四級での、採寸。三級での、ちょっとした諍い。二級での、きっかけの確認。そして、一級での、初メダル取得。
ま、今日は、こんなところでね。続きは、また明日。