最初が、『境界線』。次が、『境界越しの約束』。と、「境界」絡みで来たんだから、「この際だ、最後の二編*1も『境界』絡みにしてやれ」と思って、
今やっているのを『最後の境界を目指して』。で、今の2と3の折衷舞台での最後の昇格物語を『越境』と。これで行く。最後まで。
さてと、本文を始める前に、いつものようにコピペでお茶濁し。
えーっと、物語の始まりは、9/18。おさらい程度のまとめは、00/2/3。
で、今のパートは、10/11から。
んでは、本文をば、どぞ。
Yuri learnt Lask had caught up #5
<- 『Yuri learnt Lask had caught up #4』 「ま、いっか。それでも、ラスクが初めて獲ったフラワーメダルだもん……」 何気なく、メダルの裏に目をやったユリは、愕然となった。 『x6-08-10 Unicorn-tournament#xxxxxx result:1st. Congrats,Lask become a Adept Magi.』 メダルの刻印は、それが優勝することで勝ち取ったフラワーメダルである、と静かに物語っていた。 「ラスク!」 「?」 「何考えてるの! これ、あなたが自分で勝ち取ったゴールド相当のメダルなんでしょ? どうして、私にくれるって言ったりするの!」 「……ユリに受け取って欲しいんだ。その一枚で、ぼくも、魔導士号を受けることができたから」 「受け取れない!」 「どうして!?」 「そうでなくても、優勝で勝ち取った大事なモノじゃない。ましてや、昇格を飾ったメダルだったら、なおさら受け取れる筈がないでしょ!」 今にも、手渡したメダルを突き返そうとしているユリを宥めるためか、交換条件を突きつけた。 「だったら、交換……しない? 確か、ユリも、昇格したとき、ドラゴンメダル貰ってたよね?」 「あれは……ブロンズ相当だよ?」 「それと交換じゃダメ?」 「それじゃ、私の方が換え得じゃない」 と、暗に拒否の言葉を投げ返すのだが、どうしても、受け取って貰いたかったからなのか、譲歩したようなラスクの反論が続いた。 「だったら、ユリがゴールド相当のドラゴンメダルを獲ったら、それをぼくにくれる、って事にしない?」 準備していたかのように、淀みなく紡がれたラスクの反論に、ユリは、自分が折れるしかないのか、と思わざるをえなかった。 「……昇格でなくても良いの?」 ユリの反問に、 「ぼくは、構わないよ」 と、ラスクが言葉を返す。 「判った…… それじゃ、私がゴールド相当のドラゴンメダルを獲るまでは、貸しって事にしといて」 「別に、永久でもいいよ?」 「それは、ダメ。絶対」 「え?」と言う表情を覗かせるラスクに、ユリは言葉を続けていた。 「ラスクは良いかもしれないけど、私が、私を許せないんだ……」 静かではあるが、力強いユリの言葉にラスクは飲まれていた。 「それにね…… もしも、ラスクの言うとおり受け入れてたら、ラスクの目標に足る魔導士になれない気がするんだ」 続いた言葉に、ラスクは頭を振っていた。 「ユリは」「ごめん。ラスクは関係ないの…… これは私自身の問題だから」 反論しようとしたラスクの言葉を、ユリは遮って言い聞かせるように言葉を繋いでいた。 「絶対、獲るから、ね。その時、また交換して」 「今、受け取ってくれないの?」 「『また交換して』とは言ったけど、『受け取らない』とは言ってないよ」 ユリの返答に、ラスクの表情が晴れやかなモノに変わる。 「私は、ブロンズ相当のドラゴンメダル。ラスクは、昇格記念のゴールド相当のフラワーメダル……それで良いんだね?」 確かめるようにユリに問いかけられて、ラスクは恥ずかしそうに頷いていた。 ラスクに押し切られるような格好で、昇格記念とも言える優勝メダルを受け取ることになったユリだったが、気分の乗らない交換、と言うわけでもなかった。 「大事にするね」 との言葉に、ラスクが、嬉しそうな、照れくさそうな表情を覗かせる。 「で、私の方のメダルだけど、あとでいいよね?」 「うん」 To be continued... -> 『Yuri learnt Lask had caught up #6』
ダベリ
大嘘、速攻でバレるの図。
まぁ、なんだ。ここでも捏造があるわけよ。イベントメダルって、メダル圏に入れば、全員同じモノが貰えるわけだから、どっかで、それなりの区別が付いているのでは無かろうか、ってんで、裏に刻印が入ってるって事にしてみた。
前から、日付、組・トーナメント番号、最終順位、って順に並んでて、最後の一文は、アメリア先生からのお言葉って奴でね。
さてと……今回の話の中で、一番書きたいシーンをようやく書くことができたー
で、明日からは、その後始末ってところかな。
ふぅ……今日までは問題なく書き進んできたけど……明日以降の分をどうにかしないと。
あと、伏せてある分で、今日の公開分で伏せを解除する、ってのも、やらなきゃならなかったっけ。
んじゃ、今日はこれまで。続きは、また明日と言うことで。
*1:今やっているのも含めて、二編という意味