SPEC・天の巻。

ちょ、その「ケツ」は無いわ。勘弁して欲しいわ。
とかなんとか。


で、検索弄りもやらずに、天を観てきたんですがね?
さすがに、初日。いつもなら座れる場所に座れないときた。
(´・ω・`)
レイトショーだってのにね。


まず、基本的な造りとしては、明らかに、シリーズとSPとを両方を観ていた人向け。新規さん置き去り、って印象。
それ以外だと、事前に『SPEC・零』も読んでおいても、「え?」と思いそうになる部分があったりするところが、ね。
……ん〜〜〜〜、っと、これ以上は、言えない感じだなぁ。まぁ、観て察してくんないかなぁ? ってところで。
ただ、今回の「天」を見て思ったのは、冷泉や海野の様に、人を遠ざけてしまうSPEC HOLDERにも、SPECも含めて『人』として受け入れてくれる誰かが居たら、あのように苦悩することもなかったんじゃないのかな、と。


そう言えば、「天」でも、小ネタがふんだんに使われてましたなぁ。
キル・ビルやら、デカレッド*1やら。
まぁ、その小ネタと同様に、きっちり伏線が張られ、それらが回収された、と思いきや……新しい伏線張っていくし。
これで終わりなのかなぁ……この先、何が待ち受けているのか、そっちの方が気になるなぁ……
たとえ、その行き着く先が確定していることであったとしても。
とりあえずは、天に登場するニノマエの正体について。
これは、予想通りの結果。なので、まったく衝撃を受けなかったし、美鈴が見たモノの意味も、「なるほど、その様に表現したのか」と解釈。
なんだけど、このネタは、ガチでバレに繋がる部分なんで、地上波での放送が行われるまでは、封印しとくしかなかったのよね。まず、以下の記述では、『当麻陽太だったニノマエ十一』と『ニノマエ十一』とが混在してしまうので、前者にはカギ括弧を付けず、後者にはカギ括弧を付けることで区別する。
コレに関する伏線は、『ニノマエ』からの挑戦状や己の能力に関する『ニノマエ』自身の解釈との部分にあった。
まず、挑戦状に関する部分について。
ニノマエ、否、当麻陽太という人物は、猫が好きだったのは良いんだが、その肝心の猫からは嫌われる傾向があったようで、劇中で引っかかれるシーンがある。この時に、当麻紗綾は陽太の右耳の後ろに星形の痣があることを知り、それによって、ニノマエの正体に気付いたのだが、ここで重要になるのは、『猫に引っかかれながらも、猫の世話をする』という猫好きとしての部分。
コレがあったにもかかわらず、天に登場する『ニノマエ』は、よりによって、仔猫と思しき猫を引き合いに出して、殺してみせた。
このこと、そして、当麻自身が召喚したという事実*2、それ以外にも、おそらく『ニノマエ』自身の己のSPECへの解釈などをヒントにして、当麻は、『ニノマエ』という人物の正体に気付き、壬の回と丙の回で用いた戦術の二段構えによる『ニノマエ』討伐戦のプランを提出することになる。
おそらく、と断り書きを含めたのは、ニノマエが明確に当麻に対して己のSPECを説明している場面の印象がないためなのだが、ニノマエは、己のSPECを『君たちの世界と、ぼくの世界とでは、時間の流れる速度が違っているんだ』と解説している。が、『ニノマエ』は、『時間を止めることができる』と断言していた。
このズレ、そして、翔にて登場したニノマエとのかけ離れた人物像と相まって、こう……なんともイヤな雰囲気を纏わせた『ニノマエ』が現出したことになるわけだ。


さて、物語は、瀬文と当麻の二人が『ニノマエ』との対決を乗り越え、9.11を迎えようとしたところで締めくくられ、そこで、新たな人物が登場し、更なる謎を突きつけてくるんだが……
これが、きっちり決着してくれると……良いんだけどなぁ。

*1:真っ先に出たのが、「デカ烈怒」だったのは内緒。

*2:翔において当麻は、彼以外に、冷泉俊明、海野亮太、星慧の三人を、回想の中で御船千鶴子を、そして、零では二人のSPEC HOLDERを召喚しているが、彼らの共通項は、みな故人であったことにある。