ジェラせるって、結構難しいよね。

――立て続けに撃破し損ねるラスクを目にして、いたたまれない、と言う表情をユリが覗かせる。
ユリ:
 あっちゃー……力んじゃってるじゃない……
タイガ:
 また、不調に陥ったんか?
ユリ:
 なのかな……
 乱しちゃってるのは確かなんだけど……あ、やっぱりダメだったんだ。
タイガ:
 珍しいこともあるもんやな。
ユリ:
 大抵、第3セット……なんだっけ?
タイガ:
 上級に上がって、ボロボロ第2で落ちるようになった、みたいなこと言うとったからな。
(しばらくして)
ユリ:
 ラスク、来ないね。
タイガ:
 参加……しとるようやな。
ユリ:
 え? でも、名前ないよ。
タイガ:
 (ユニコーンランクトーナメントを眺められるスクリーンを見ているユリに、)そこっちゃうわ。
 よっぽど、崩したんやな……今、エルフやわ。
ユリ:
 え、あ、ほん……ちょっと! どういう事!?
タイガ:
 ん? どないしたんや?
――直前の一戦で、同時敗退した人物が、クラスが改まったにもかかわらず、ラスクと同じトーナメントに組み込まれていたからだ。
ユリ:
 いくら似てるからって、手加減してんじゃないでしょうね?!
タイガ:(苦笑)
 んなことあるかい。たまたま、トップ獲りに行けんかっただけの事やろ。
ユリ:
 だからって、獲らせるような問題セットじゃないじゃない!
 むっかつくー! なにさ! ちょーっと、階級の動きがシンクロ程度で、人のものに手を出そうなんて!
 私が居たら、絶対にのしてやるのに!
タイガ:
 お前もエルフまで堕ちるつもりなんか?
ユリ:
 え?
タイガ:
 言うとくが、ラスクのエルフ落ちと、お前のエルフ堕ちは、意味が違うぞ?
 ラスクのエルフ落ちと意味が同じなんは、お前の場合、ユニ落ちや。
 ……ったく、気に入らんのやったら、簡単にエルフに落ちひんように、お前が叩き込んだれや。
ユリ:
 でも、それって、さ。
タイガ:
 冷やかされるのぐらい、覚悟しとるんやろ?
ユリ:
 私は良いんだけどさ、ラスクがなんて言うかなぁって。
タイガ:
 ラスクの言うことなんか、聴くつもりないんとちゃうんか?
ユリ:
 判る?
タイガ:
 お前がその調子やったら、お前に任す方が楽でええわ。
タイガ:――そうでなくても、どっから入り込んできたか判らん子猫が懐いてしもうたっちゅうのに。

……最後のモノローグ、「ネタ元どこよ?」って感じに(汗)。
ん〜……駆けずり回れば、どっかで引っかかるんじゃない?(挙げ句の果てに投げっぱ)