こんな夢を見た。
強烈に印象に残っているのは、一匹の猫と慰霊碑。
その猫、俺がそこに来るのを判っていたのか、待っているように見えた。まるまると太ってて、なんとなく懐かしくなって、ふと手をさしのべてみると、向こうも、俺のことを理解したようで、やおら立ち上がると、その手で、俺の手を握り返してきた。
まるで、握手をしているような感触で、がっしりと掴まれてて、驚く間もなく……目が醒めた。
頃は、間もなく彼岸。チャトラで、何処かで見たような猫。
俺のこと心配してて、ずっと後ろにいたんだろうか、なんて思ってしまった彼岸も迫る、初秋の夢。
