どうでも良い、おまけ。

読もうが読むまいが、どうでも良い、本編からちょっと外れた寄り道風景。

Part1-1『To The BORDER, It is 4 steps more.』

――そう言ってる、クリス。あなたもそうってことじゃない……
 ユリが彼女の出自について思いを馳せていると、
「あの…… キツいところとかありませんでした?」
「どうして?」
「その…… 太っ……」
 と言いかけて、ユリが発するオーラに気圧されて言葉を訂正する。
「成長したんですよね」

……こう言うのって、やっぱやっとくのがお約束かなぁ、って。
実際の本文では、流れから浮いてたし、冗長になったんでカットしたんだけどさ。

「気のええ連中やな」
「どうしたの、突然?」
 タイガが漏らした言葉に、ラスクはすぐさま反応した。
「口数少のうて、何を考えとるんかよーわからんセリオスや、マラリヤは、どうか知らんけど、ルキアに、カイルに、あのおっさん。少なくとも、この三人は、今日の先生の連絡を悪い報せとはとってないやろうからな」
 指折り数えつつ、タイガが名前を挙げていく。
「もっとも、ルキアのは……祝福っつうより、お前らのことがどうなってんのか、気になってしゃーないってところかも知れんけどな」
 と、幼いラスクの肩を掴みながら、タイガは笑いながら、ルキアの行動を評価する。

こっちは、ユリの採寸が終わるのを待ってるラスクとタイガのやりとり。
二人が採寸に来たのは、アメリアの連絡があったからなわけで、さ。その後の一悶着を省みながらのタイガ兄ちゃんの述懐。見ての通り、文末が現在形であることからもわかるように、その続きを書こうかと思ったんだけど、なんか流れが気持ち悪くなりそうだったんで、本文の通りの流れにしたと。ね。(06/12/13記述文より、再録)