#13・『She learnt he had caught up』#3

というよりは、考えることを放棄しつつある昨今……
状況的には、良くないような気がするですよ。はい。
しかしさ、毎度毎度、「ストックが無くなる、ストックが無くなる」って騒いでおきながらさ、いざ、その無くなりそうな日になると、きっちりストックができてる状況では……いい加減、読む側も、「あ゛ー、また騒いどるな」程度にしか思えないんだろうなぁ、とかなんとか。

さてと、本文を始める前に、いつものようにコピペでお茶濁し。
えーっと、物語の始まりは、9/18。おさらい程度のまとめは、00/2/3。
今のパートが始まったのは、今週の月曜日、つまり、10/2のことなんで。
んでは、本文をば、どぞ。

She learnt he had caught up #3

<- 『She learnt he had caught up #2』

 タイガが、待ち合わせに指定したコロセウムのスタンドには、確かにユリの姿があった。とは言うものの、いい加減待ちくたびれたのか、それとも、一人で待つことに限界を感じ始めているのか、一刻も早く動き出したい、という態度が見え隠れしている。
「ったく…… 俺は、言うたことは、守るように心がけてるっちゅうのに」
 と、呆れたようにぼやくと、このために準備してきたとも言える、携えた紙を緩く丸めて、そわそわした様子でスタンドに座っているユリの頭に、軽い勢いで振り下ろしていた。
 ぽこん。
 気の抜けそうな音と、かたさと柔らかさが同居したような衝撃が、ユリに伝わる。その瞬間、バカにされたような気分になり、ユリは声を荒げながら振り向いた。
「ちょっ!? 何すん……タイガ?」
 いたずらの成功したいたずらっ子のような笑みで、佇むタイガの姿が、彼女の目に飛び込んできた。
「何してたのよ、今まで!」
「ちょっと用事があってな。けど、よう今まで待てたな」
「そんなこと言ったって、タイガの方じゃない。コロセウムのスタンドで待ち合わせ、って言ったの」
「そうやったか?」
 「そんな約束したか?」と言いたげな表情を浮かべると、タイガは、ユリの問いかけに答えていた。
「もう、大事なところは、いっつもそうやって、惚けるんだから……」
 と軽くむくれながら、惚けた態度のタイガに対して呆れたような言葉をかける。が、そばに居てもおかしくないはずの人物の姿がないことに気がついたのか、
「けど、ラスクは、どうしてるの?」
 とタイガに問いかける。
「心配すんな。今は、ちょっと話すどころの騒ぎやないけどな」
 自分が救護室に連れて行ったとは、おくびにも出さずにタイガは、ラスクの現状を言葉にする。とは言え、重要なところは、一切はぐらかしているのが、悪い癖と言えば悪い癖かもしれない。
「話すどころの騒ぎじゃないって、何かあったんじゃないでしょうね?」
「悪い方に考えずに、黙って俺に付いてこい」
「タイガが、そう言うなら……」
 タイガの言葉に渋々従うつもりになったのか、口を尖らせてユリが答えた。


「先生、先生」
 救護室に到着するなり、自分の到着を最大限に主張するような勢いで、タイガがミランダに呼びかけた。
「騒がないで。病人、とまでは言わないけど、眠ってる子がいるんだから……って、やっぱり、ユリさんだったのね」
「そう言うわけですわ。で、ラスクは、目、覚ましました?」
 とのタイガの問いかけに、ミランダは首を横に振って答えた。
「よっぽど、疲れたみたい。ぐっすりと眠ってるわ」
「別に、具合が悪いとか、そう言うのは無いんでしょ?」
「ええ」
 ミランダとタイガのやりとりに、一人取り残される格好になったユリの表情に疑問符が浮かんだことに、気がついたのか、ミランダが言葉を補うように続けた。
「まだ、フェスタの始まっていない今の時期なら、トーナメントで頑張りすぎたとか、そんなところかしらね」
「頑張りすぎた?」
 ミランダの言葉を受け止めはしたものの、それでも、その意味が理解できないと言いたげな表情をユリが浮かべる。
「先生、それぐらいでええでしょ?」
 そのまま、二人のやりとりが続くと、余計なことまで言及してしまう可能性を危惧したタイガが、それを断ち切るように割り込む。
「取り敢えず、ラスクの看病は、俺よりも、相応しい奴が居るから、連れてきたわけであって、」「判った判った」
 まるで、ユリを連れてくることが必要なことだったと言いたげなタイガの言葉をミランダが遮った。
「取り敢えず、ラスク君は、こっちで眠っているから、私のかわりに、看ていてあげて」
 と、続けざまにユリに言葉をかけると、そのまま返す刀で、
「これで良いのかしら?」
 タイガに聞き返す。
「さすが、先生。話が早いわ」

To be continued... -> 『She learnt he had caught up #4』

ダベリ

ストック順調に消化中……って、来週、どれだけ書くための時間を割けるのか判ったもんじゃないってのに。orz
状況的には、「恐い考えになってしまった」ユリを、タイガが迎えにきたと。そんだけの話。
……それだけの話に、この分量? もう少しまとめる努力をした方が良さそうね。orz

けどさ……これ、主役は……ラスクの筈……だよね?
タイガ兄ちゃんが、主役持っていってる気がしてならんのだけど(汗)。

んじゃ、戯言*1は、また明日。

*1:カタカナキーボードなら、「ザレゴト」だ