Bパートなので、サクサク行きましょ、サクサク。
report from LASK and YURI to sky...#2
<- 『report from LASK and YURI to sky...#1』 碑に向かう小径は、秋も盛りの穏やかな木漏れ日に飾られていた。もうそろそろ色づき始めてもおかしくない木の葉は、十月半ばという時期になったにもかかわらず、青々と茂っている。冬の訪れは、もう少し遅くなりそうだ。 ラスクを手を繋いでユリは、碑に向かう小径を歩いていた。今までとは立場が変わったことを自覚するためなのか、二人とも、白銀の真新しい制服に袖を通している。 「考えてみたら、初めてなんだね」 と、ユリがラスクに話しかける。すると、ラスクの方も、思わず「なにが?」と答えそうになったが、その言葉をグッと飲み込んで、頷くように答えていた。 「そうだね」と。 二人とも、互いに手を取り合ってこの道を歩いたことはあった。互いが、魔導士号を授かった、つまり、大魔導士に昇格した頃のことだ。その時は、ユリはラスクに案内して貰うため、ラスクは、出来うる限り彼を一人にしないとのユリの気遣いから、だったのだが、そういう意味では、今日、二人で手をとって歩く意味合いは、まったく違っていた。 その事を、ラスクも、判っていたからだ。 「本当のことを言うとね、ラスクが、私と同じ日に昇格するなんて思ってもいなかったんだ」 「ぼくもだよ」 と、ラスクも、ユリの言葉を否定しなかった。 「自分の方が早く昇格すると思ってたの?」 いたずらっぽい笑みを浮かべてユリが、ラスクに問いかけるが、ラスクも、そんなユリの反応を予想していたのか、焦りもせずに、首を振って答える。 「違う。もっと、かかると思ってたんだ」 その言葉に、重たすぎた自分に対する枷の一端をみてしまったのか、ユリも、言葉を探しながら、呼びかける。 「ラスク」 「何?」 「……忘れろ、って言わない。けど、前見ていこ?」 と、ユリも諭すような言葉をかけるのが、精一杯出来ることだった。 「せっかくさ、立ちたいと思える人が居るんだし。それに、」 「それに?」 「前見てないと、相応しくなれないよ、きっと」 と、自分にも言い聞かせるように、ユリはラスクに伝えていた。 To be continued... -> 『report from LASK and YURI to sky...#3』
ダベリ
最後のパート。
とにかくそれだけ。
正直なことを言うと、もう一つ増やしても、明日カタを付けてしまいたいところなんだけど……そうなってくれる、といいなぁ。
ま、そんな感じで、今日はここまで。続きは、また明日に。