個人的には、レティ・ホワイトロックって、その二つ名の通り、今からの時期が活動の本番だと思うのね。最も、暦の上での冬ってのは、新暦での1月中旬に終わってて、そっから後は、冬から春への土用となり、で節分を以てその土用も終わり、暦の上では春になってくるわけだけど、天候では、この時期が一番寒いことに変わりがないわけで。
実際、立春からしばらくは、暦の上では春になっているけど、空から降るのは、雪であってもおかしくないし、また、新芽は固く、虫たちも姿を見せない時期なんだし。それに、立春・立夏・立秋・立冬ってのは、それぞれ、春の、夏の、秋の、冬の気が立つ、との意味だから、未だ季節の変わり目、その前の季節と、その季節の気候が重なり合ってて当然の時期であるわけですよ。
でも、レティ自体は、冬が始まると同時にやってきて、それから、本格的に暖気・春が訪れるまでは、活動しているタイプの妖怪なのかもしれないけど。
冬の土用が訪れると共に、他の冬季の妖怪達が姿を隠していくのと違ってさ*1。
ちなみに、節分に豆を撒いて鬼を祓うのは、鬼は金気の象徴*2とされ、陰陽五行の相生相剋に従うならば、金生水と金克木より、金気を払うことで水気を弱め、また木*3気を呼びやすくし、土用であることから、土克水・木克土と連ねることで、緩やかに冬から春に移行していくことを祈願する行為、と見なすことが出来るわけですな*4。
今年のような雪の降り方を見ていると、確かに、このような祈願を行うのも無理はないな、って気もしてくるのよね。
冬から春に至る時期で恐ろしいことは、雪崩だったろうから。