高いには高いなりの、安いには安いなりの……

昨日、L567には無くて、L997に有った機能の話をしたけども、
それの有無を確認するのも、スキルのうちなんじゃねーの? とか切り返されてしまいそうなネタだったわけよ。
けどさ、けどさ、言わせてもらうと、おいらがL567を買う前に使っていたCRTモニタを買った時代ってのは、複数の同期信号に対応するのは、できることが当たり前の時代だったわけよ。
あの時代は、今ほど、統一規格って奴が幅をきかせてなくて、また、そういう規格が必要なほど、情報量が大きくなかった、と言うこともあるんだけど。
だって、主流となっていたモニタのサイズってのは、17型。広くても、1280×1024。1600×1200なんて画面サイズは、それこそ、20型以上のモニタの範囲になってくるんだけども、そんな大きいわ重たいわ、大飯喰らいなモニタを持ってる人種ってのは限られててさ、ほとんど気にする必要もなかったわけよ。
また、この1600×1200ってのが実用できる限界値だった、ってところもあるんだけどさ。


閑話休題


脱線気味の話を本題に戻すと、この時代のビデオカードってのは、大まかな接続規格には沿っていたものの、実際に出力する映像信号には、それこそ、いろんな形式で出力していたって時代でもあるわけよ。ま、CRT市場の場合、その時代には、まだまだ稼働可能期間内でもあったNECの旧PC-98x1世代のPCと接続できるモニタが要求されていたってのもあるんだけど。


ところが、この複数の同期信号への対応というのは、液晶モニタの出現と、液晶モニタを接続するのに適した接続規格の登場で一気に必要性が下がっていくわけよ。
んなもんで、今の廉価機には、アナログ接続時のセパレートシンクとDVI接続時の同期信号にしか対応していない、ってのもザラに転がってる……というか、そういうのしかないんじゃね?


で、だ。
ここで、おいらが去年、候補に絞り込んだ3機種。EIZOのL997、NECのLCD2190UXi、iiyamaのPLH2130は、
どうか、というと……
3機種とも、セパレート・コンポジット・シンクオングリーンに対応と来たもんだ…… orz
特に、iiyamaのPLH2130は、ハードウェア的には右回転しかできないものの、鏡像処理が可能なファームウェアを載っけてるもんで、事実上、左右回転できたりしてしまったわけだ……
⊂⌒~⊃。Д。)⊃
ただねぇ……
そこそこの高級機、って触れ込みであっても、対応同期信号がセパレートしかないとかも転がってそうだから、価格と同期信号が関るカタログスペックが比例しない、いやな時代になっちゃってるっていうか、時代に取り残されつつあるのかねぇ……
おいら自身。


でも、PLH2130の上下反転機能での遅延が最小限*1だったりしたら……
凹むどころの騒ぎじゃ済まないだろうなぁ……(苦笑)

*1:ここで言う遅延は、信号から映像が再構築されて、駆動回路に出力されるまでの出力遅延と、各画素の応答遅延の合わせ技。一般にカタログスペックに記載される応答速度は、後者の応答遅延に関る。