取り敢えず、見かけたんで一言。

ここを見てるかどうかは知った事じゃないけどさ。
取り敢えず、一言だけ。


コントロールボックスを買うつもりなら、腹括って、覚悟決めてから来い。


なんの覚悟もせずに、俺、これ欲しい、って理由で、あっさりこっち側にきちゃった俺が、言ったところで説得力のカケラもないかも知れないけど、それでも、俺個人としては、基板蒐集ってのは、好事家よりに有ると思ってるから、あまり人には勧めないのよ。何気なく、ぽろっと口走る可能性はあるけどね。『俺、これ持ってますよ』って頭の悪い自慢のために。
閑話休題
ま、人に勧めないってのも、いろいろ理由はある。確かに、コントロールボックスがあれば、映像信号の変調やら電源の生成とか、面倒なこと一切を受け持ってくれるから、筐体を買う、なんてある意味、最終手段を取る必要が無くなるからね。でも、それ以上にネックになってくるのが、昨今の基板と筐体の接続規格が、今世紀に入って、大きく変更されたことに有るからなのよ。

それまでは、信号線で接続するだけのJAMMA規格が主流だった*1んだけども、現行では、JVSと呼ばれる規格が主流になっていることが影響してる。
まず、このJVS規格だけども、モニタとの接続は、VGA系列の規格を採用*2、操作信号やコイン投入信号などのI/Oに関しては、物理層にUSB、プロトコル層に独自規格を採用してる。
このために、JAMMAでは、規格上できなかった1L6ボタンの操作系や7ボタン、はては、タッチパネル対応なんて事が出来るようになったんだけども、その一方で、I/Oコンバータでの遅延などが発生するようになってしまったんだけどね。
まぁ、そんなこともあって、最近のゲーム、特に、NAOMI基板登場以降の作品においては、大半がJVS接続になっているから、現行のコントロールボックスでは、考えることが増える、っていう面倒も発生することになるわけよ。

欲しい基板が、(俺のようなcave-STGプレイヤーだからとか、アルカナハートをくたばるほどやり込みたいとかの理由で)JAMMA基板ぐらいしかないって言うのなら……
それでも、カワンネーな。俺の言い分は。
だってさぁ、一端S端子信号に変換された信号を、改めてVGA用信号に変換して、液晶に叩き込んでも、画質がヒドいことに代わりはない*3だもん。
これだったら、ブラウン管モニタに負担がかかっても、縦置きにしてS端子映像を見ている方が、三倍やりやすいんだぜ?
ションボリすぎると思わん? orz
なんか、沈んでくる話になっちまったわ。まぁ、そんな感じでな。

それでも、こっちに来たいと言うのなら……その時は、止めはせんよ。
「ようこそ、こちら側の世界に」と受け止めるだけのことだから(邪笑)。

そうだ。画面の問題もあったんだ。今時、基板を始めとする業務用機に手を出すことをおいそれと勧められない理由の中に。

昨今は、液晶という離散画素方式のモニタが主流、というか、それしかない状況だから。

離散画素って言うのは、それだけ、映像信号に対する許容度が低いって事でもあるんよ。

ブラウン管時代からモニタを見ているから判ることかも知れないんだけども、最近の液晶テレビって、絵がぼやけている感じがしてならんのよ。いいや、そんなことはない、って言いたい向きもあるかも知れないけど、現行のテレビ放送を見る限りでは、液晶テレビの方が、ブラウン管テレビにシャープさで劣っていることは変わらないと思う。確かに、離散画素に応じた信号を入力された場合は、ブラウン管テレビでは太刀打ちできないと思う。けど、そうではない映像ソースも多い状況下では、まだまだ液晶の方が劣っている、と判断せざるを得ないのよ。

特に、連続画素に対する信号を送り続ける、現行の業務用ゲーム基板ではね。

*1:これは、コントロールボックスを介しての利用にも相性がよかった。

*2:ただし、モニタ側に要求される水平(長辺方向)同期の対応下限は、15kHzとされている。

*3:これは出力環境が悪すぎる、という可能性が消せない。