博麗大結界と境界で、幻想郷が隔てられているのは、東方系の考察をした人間なら、大抵判っていること……だよね? ね?
ま、おいらは、この説を支持するってだけであって……
おいらが、「この説アリなんじゃね?」って思ったのは、FLIPFLOP側の理由に同調した、ッてのがあるわけよ。
けど、このばあい、東西方向はクリアできたとしても、南北方向がクリアできないと思うんだけども……
この考え方自体が、既に、一つのルールに縛られていて、博麗大結界から弾かれる結果になってしまうことに気がついたのさね。
その中に在るモノは喪われたモノ。そこにないモノは、未だ在るモノ。
たしか、阿礼乙女の記録した幻想郷縁起の中では、博麗大結界の存在を、
『現世において、行き場を無くしたものがくぐり抜けてしまう結界』と定義されていたような気がするし、また、この博麗大結界自体が、常識と非常識とを別つ結界でもある、と何処かで読んだような気がするわけよ。
となると、この『常識』と言うモノを何処かに置いてこない限りは、博麗大結界を潜ることは適わず、また、幻想郷の中に入り込むことによって、幻想郷の『常識』(=現世の『非常識』)に捕まってしまい、再び潜ることが出来なくなる、って感じの代物なのかな、と。
で、ここまで書いてて、この境界、どっかで見たことあるなぁ、と思ったら、
特殊相対性理論での、光速の壁だったりする。
この場合、粒子の速度に相当するのが、それぞれの世界での『常識』と考えれば、幻想郷送りになった存在が、現世に影響を与えることができず、また、現世の側から、幻想郷に影響を及ぼすことが出来ないのも、また、必然になる、って考えることが出来るんだけどね。