『皆の往く途・歩く途』#61

ゲームセンターに行く・行かないは、自己責任です。

天気予報を無視して雨に降られても、自己責任です。


えーっと、とっかかりは、2/19。ヘッダというか、トップにリンク張ってあるから、今のところは、張らない。
とうとう8つ目。……破竹の快進撃(号泣)。orz

んでは、本文。

星空#3

<-『星空#2』

「椅子、適当に置いとけばいいのに」
 急ごしらえのユリとヤンヤンの席の傍で所在なさげに佇んでいたラスクに、ユリが声をかける。
「それも、そうだよね」
 と応えた彼に、ユリは、しばらく遅れるが先に食べ始めても良いと、告げる。
「どうしたの? 急に」
「ヤンヤンが、ちょっとね」
 申し訳なさそうに、語尾を濁した彼女の様子に、ラスクも、思うところがあったのか、
「判った」


「で、話ってなに?」
 騒ぎから、やや離れた場所で、ヤンヤンと向き合うと、ユリは真っ先に切り出した。
「ラスクを独りにすることに不安があるって本当アルか?」
 その質問が出てくる事自体は、ユリ自身も、何処かで覚悟していた。が、初手から、その質問で来るとは予想していなかった。教導師が同じアメリアであったとしても、編入生の自分と、最初から、アメリアの下で学んできたヤンヤンとでは、距離があるように感じていたからだ。
「ど、どうしてそんなことを聴くのよ?」
 予想外の質問に、ユリがうろたえての反問だったのだが、それが、ヤンヤンには、はぐらかすための返答に受け取れたのか、
「答えて欲しいアル」
 と、釘を刺す。その言葉で、ユリも多少は落ち着きを取り戻したのか、
「不安がなかったら、私たちがタイガをあのままにしてるわけ無いじゃない」
 との言葉で返す。ヤンヤンが、疑問符を表情に浮かべると、
「いっしょに来させるつもりもないし、とっくの昔に、最初の昇格検定ぐらい受けさせてるわよ」
 補うような言葉を続ける。
「なにが不安アルか?」
 タイガが、自分たちの傍にいることを良しとする理由を、ヤンヤンは問いかけていた。
「まだ、トラウマ残ってるんじゃないかな、ってさ」
「とらうま?」
 予想外と言えば予想外のユリの言葉を、ヤンヤンはきょとんとした表情で、繰り返していた。


「『あの』日にね、負けたことと、その場で『何か』があったことだけは確かなんだ」
「勝ち負けなんて、いつでもついて回る事ネ」
 過保護だと言いたげにヤンヤンは言い放つが、ユリは、それに噛みつこうとはしなかった。
「そりゃね。私たちだって、トーナメントに出れば、点数の多い少ないで、ランクは変わるし、高段位の人達相手にしなきゃならないものね」
 と、自分にも言い聞かせるようにユリがつぶやく。
「けど、ラスクのは……そう言うのじゃなかったのよ」
 呟きに続いたユリの言葉をヤンヤンは、きょとんとした表情で聴いていた。
「『勝ち負け』じゃなかた?」
 ユリは、ヤンヤンの問いかけに、コクリと頷いていた。

To be continued... -> 『星空#4』
コメント投げるまでもねーな、と思うけど、って人は、こっちの拍手から。

ダベリ

いい加減、ラストスパートをかけないと、ね。
とは言うものの……ちょいと本編の方は、キツい流れになるやも知れず。って、俺自身も、書くのがキツいから、それほど踏み込むわけでもないし、切り捨てることを選んだ集団が関ってくる話なんで、詳しくはやらないけどね。
まぁ、今までの話を追いかけてきた人なら、「そう言うことだよな」って納得すると思う話。

ま、今日はこんなところかな。続きは、また明日。