『皆の往く途・歩く途』#44

あれ? おや? ん?
今何時?


えーっと、とっかかりは、2/19。ヘッダというか、トップにリンク張ってあるから、今のところは、張らない。
とうとう六つ目……

んでは、本文。

直前#5

<-『直前#4』

「な、なにネ?」
 豹変したように、凄みが増したクリスの様子に、圧倒されながらも、ヤンヤンは答えた。
「以前、お話しした事ですが、未だ、お答えをいただいていないのですけど?」
「え、えっと……何の件だったアルカ?」
 表情こそは笑っているが、ヤンヤンの目には、とてもではないが、今のクリスが心の底から笑っているようには見えない。
「以前お願いした、ユリさんたちとトーナメントに行ってくれるかどうかって話です」
「そ、そのことなら、追々考えるネ。今は、とにかく、着替えに行ってくるヨ」
 と、自分の不利さを悟ったからなのか、脱兎のようにヤンヤンは駆けだしていた。

 今回ルキアが幹事役を務める冬至祭の主役――正確には、主賓かも知れないが――とも言える二人が不在になったことを確認すると、クリスは、一つ準備し忘れていたモノがあったことを思い出した。
「十二個も……」
 最初は、今席を外している二人の分を差し引いた数を想定したのだが、それでは、足りないような感覚に襲われる。
「じゃ足りないかも知れないんだっけ……」
 と、自分も招待されていたことを思い出す。
「私と……アメリア先生の分も入れておくのが良いのかな」
 と、視線を遮れそうな袋を準備すると、その中に、十四個のクラッカーをしまっていく。
「ラスクも、いよいよ地上教程に入るんだ……」
 クラッカーの準備が終わると、冬至祭まで、後幾ばくか、との気分になり、その先には、どちらが先になるのかは判らないものの、越年祭、そして、ラスクを始めとするアメリア組の教程進行、この二つがいよいよ現実味を帯びてくる。
「……お父さんたち、どんな気持ちだったのかな」
 教程が進む。それが、どのような気持ちなのかは、姉代わりの人物から、自分の弟の様子を聞いているので、或る程度のことは察しがつく。
 が、彼女のところに、教程を進行させると告げに来た、弟の担任の様子を見ていると、今回の教程進行は、それまでとは意味の違ったモノになるのではないか、と思ってしまう。
「お父さん、お母さん。ラスクのこと、見守っていてあげてくださいね。ラスクがここを巣立った後で、私も、違う道ではありますけど、お父さんたちのことを追いかけますから」
 クリスは、祈るように、そうつぶやいていた。

To be continued... -> 『直前#6』
コメント投げるまでもねーな、と思うけど、って人は、こっちの拍手から。

ダベリ

えーっと、なんのかんので、今夜も更新することにしたけど……
ダベリほとんど無しで行くのですよ。
この後、やらなきゃいけないことが残ってるもんで、それを済ませたら、とっとと寝るのです。

んなワケで、駆け足だけど、
今日は、こんなところで。続きは、また明日。