20光年彼方って、普通到達するだけでも何万年掛かんの?

昨日、ふらふらとネット上のニュースを見ていたら、面白い記事を発見。

地球から20.5光年のところに存在する赤色矮星を主星とする惑星系の中に、地球型の惑星が発見されたとのこと。
主星との距離は、約0.07天文単位……って書くと却って判りにくいな。取り敢えず、赤色矮星のサイズを、太陽の1/3程度と仮定して、スケール補正すると、
……太陽系で言えば、水星よりも内側を回っている計算に。

まぁ、その分、主星が放出するエネルギーが少ないんで、これでも問題ないんだろうけど、生命が誕生し、知性を備えた生命体が発生するためには、かなりシビアな環境だなぁ、と思った。
生命体が発生できるかどうかを確認するためには、惑星表面が過酷な宇宙環境から、隔絶されているかどうかが判らないとね。
まぁ、こう言うのの目安になるのが、磁場と大気の存在になるんだけど……
大気は、未だなんとかできるかも知れないけど、さすがに、磁場の存在は、探査機を飛ばさないと無理っぽい。
んだけど、困ったことに系外探査に関しては、ノウハウが存在しないってのがある。
なんせ、地球からもっとも遠い場所を飛んでいる人造物は、アメリカが1970年代に打ち上げた、4機の惑星探査機。このうち、今でも通信を行えているのが、ボイジャー1号と2号で、この2機が、打ち上げから28年掛かって、ヘリオポーズと呼ばれる太陽系辺部に到達。で、現在も遠ざかっているのは、言うまでもないことで、06年8月現在での距離が、100天文単位と見積もられている。
これはね……1光年の730分の1程度の距離。
それらから、試算してみたら、ボイジャーが、1光年進むためには、17520年……
つまり、その程度の速度しか、未だ出せない、ってことでね。

確かに、技術が進んでて、最速の人造物は、30km/sって速度を出せるけど……それにしたところで、どういうレベルかと言えば、人間が一歩進む間に、みじんこが、0.1mm進むのと同程度。スケールが違いすぎてて、ワケ判りませんね?
つまり、それぐらいの範囲しか、人間は知ることが出来ないって話。

まぁ、夢のない話をさんざんしたけど、最終的に言いたいことは、
件の星にも、地球で言う人と同程度の知性を有する生命体が存在してたら、と夢想するのも悪くないやんね? って事なんだけどさ。