『皆の往く途・歩く途』#39

季節が進んだ影響で、食欲が落ち着いてきたんだと思うんだけど……
まだまだ、寒の戻りがありそうな感じなんだよなぁ。

天気図には、停滞前線が描かれてる*1し……


えーっと、とっかかりは、2/19。ヘッダというか、トップにリンク張ってあるから、今のところは、張らない。
気がつきゃ、5つ目になってしまっている今日この頃。

んでは、本文。

当日#10

<-『当日#9』

「どういうこと?」
 タイガの返答の意味が理解できなかったのだろう。きょとんとした表情で聞き返すことが、ユリにできた精一杯の反応だった。
「取り敢えず、その荷物、受け取ろか」
「なんで?」
「なんで、ってお前。ルキアの伝言、ラスクにも伝えて貰わな困るからに決まっとるやろ」
 空気を読んでくれ、と言いたげにタイガがユリの反問に答えた。

「ところでさ」
「なんや?」
「なんで、カーテン引いてあるの?」
 タイガに、自分が背負ってきた鞄を渡そうとする傍ら、自分の視界を遮るようにひかれたカーテンが気になったのか、ユリが問いかける。
「始まりゃ判るんやから、きにすんな」
 タイガとしても、ここで悟られるわけにもいかないので、注意を逸らすような言葉で答える。
「まぁ……タイガが、そうやって止めないんだったら、酷い事ってわけでもないんだろうけど」
「一応、信頼は……って、重た!? お前、何本はいってんのや?」
 渡された瞬間に、予想以上にずしっと伝わった感覚に、タイガ自身が唖然としてしまう。
「さぁ? クリスから渡された分、まとめて持ってきたわけだから」
――ラスクを平気で王子様だっこに出来る時点で、どうかとは思うとったけど、ここまで怪力やったとは……
 と、改めて、か弱さとは逆方向のユリの様子に、タイガも呆れ果てていると、
「で、ラスクに伝言って何?」
「そうそう。それな。ま、たいしたことや無いんや。賢者服に着替えとけ、ってだけのこっちゃ」
「なんだ、それだけ?」
「あとな」
「なに?」
「ヤンヤンも購買に行くように伝えとるから、ヤンヤンの顔見たら、伝えといてくれるか?」
「諒解、ってヤンヤンが購買に来るまで待ってた方が良いの?」
「いや、ルキアとしては、迎えをよこすつもりやろうから、購買で、それまで待っとれって事やと思うぞ?」
「判った。ラスクにも、そう伝えとくから。ちゃんと、それ中に運んどいてよ?」
 タイガに渡したことを指さしで確認すると、ユリは、念を押すようにタイガに言いつける。
「判っとるがな」
 と、苦笑いを浮かべて、タイガもユリの言葉を受け取っていた。

「ルキアー?」
 ユリが、購買に向かって歩き始めたことを確認すると、それを合図としていたわけでもないのだが、扉を叩きながら、タイガは、中に残っているだろうルキアを呼びつける。
「……ユリは行った?」
 と、しばらく間をおいてから、ルキアが様子を窺うようにのぞき込む。
「それなら心配ない。さっき、購買に行かせて、で、あいつがこっち振り向いてないことを確認したところやから」
 自分の想定の範囲内で、きっちり仕事をこなしているタイガの気の回りっぷりに、ルキアも、思わず舌を巻いてしまう。
「なら、入って」
「んじゃ、ユリが運んできた分、中に入れるからな。それより、中は終わってんのか?」
「最後の仕上げは、アロエちゃんたちに任せるつもりなんだけど……」
 とタイガの質問に答えると、ルキアは、その任せるつもりの二人が戻ってきたのかが、気になった。
「二人は戻ってきたの?」
「ん? まだやけど?」
「んじゃ、それを中に運んだら、二人を待っててくれる?」
「未だ、廊下に立っとらないかんの?」
 うんざりした調子で、タイガがルキアの割り振りに注文をつけるのだが、
「仕方ないじゃない。タイガが、自分から外で待ってたんだから」
 と、呆れたように言葉をかえしていた。

To be continued... -> 『直前#1』
コメント投げるまでもねーな、と思うけど、って人は、こっちの拍手から。

ダベリ

あ゛ー……そう言えば、誰に迎えに行かせるとか考えてなかったですよ?
ま、ルキアにせよ、タイガにせよ、シャロンは行かせないだろうなぁ、とかなんとか。

まぁ、牛歩のような進行具合ではありますが、ちゃんと進めてるんでね。
うん……
さてと……時間を作ったとしても、どっちを優先させるか、それが問題だのぅ。
紅魔郷も、ちょっと良い感じで進んできてるから、カタを付けてしまいたいってのもあるにはあるんだけど……回数こなせないんだよなぁ。パニクることが多すぎて。

んじゃ、まぁ、今日は、こんな感じで。続きは、また明日。

*1:5月過ぎていれば、梅雨前線の走りかとも思えるんだけど、今の時期では、まだ、梅雨前線とは思えない