『皆の往く途・歩く途』#10

考えてみたら、『ホワイトデー夜想曲』をダウンできるようにしてから、もう1年経つんやね……
なんか、随分遠いところまで来たなぁ、ってのが正直な実感。

えーっと、とっかかりは、2/19。ヘッダというか、トップにリンク張ってあるから、今のところは、張らない。
んで、このパートの始まりは、再開日の3/12。

んでは、本文。

予兆#3

<-『予兆#2』

 アメリアとしては、気持ちが盛り上がっても不思議ではない、冬至祭の最中に、ルキア主催のパーティを欠席してもおかしくない生徒が、二人ほど居ると、暗に告げた。つもりだったのだが、アメリアの言葉を受けて、ルキアが返した言葉には、不参加という不義理は許さず、と言いたげな勢いで、その暗示を帳消しにしていた。
 ルキアの様子に、思わず圧倒されていたアメリアだったが、落ち着きを取り戻すと、承諾の言葉を返していた。
「そ、そう。判った。それじゃ、その方向で手配してみるけど……」
「けど?」
 と、濁すような口ぶりのアメリアに、ルキアも疑問を感じたのか、その言葉尻を捉えて、オウム返しに聞き返す。
「でも、エンライトンさんには、誰が伝えるの?」
「ラ」「違う、違う。そっちじゃなくて、もう一人のエンライトンさん」
 ルキアが、何を言おうとしたのか、直後に把握したのか、彼女の言葉を遮って、アメリアが訂正する。どうして訂正されたのか、理解できないという表情を覗かせたルキアだったが、思い当たる節があったのか、
「あ゛、クリスって、ラスクのお姉さんなんでしたっけ」
 と訂正の真意を聞き返す。その様子に満足したのだろう。アメリアも、微かに安堵の色を混ぜて、ルキアの反問に答えてみせる。
「そう言うこと」
「それは、大丈夫です。場所が手配できれば、必要なモノは、購買で調達するつもりですから」
 最初からそのつもりだったのだろう。ルキアは、胸を張って淀むことなくアメリアの言葉に応えていた。その様子に、アメリアも僅かながらに悔しさを感じてしまう。自分が鍛えなければ、と思っていた以上に、たくましく育っている教え子の成長を気付かなかった自分自身に。
「なら、後は全部任せるから」
「りょうかいです!」
 と、待ってましたと言わんばかりの勢いでルキアが、アメリアの委譲を請け負った。
「いい冬至祭になると良いわね」
「皆で集まる冬至祭ですもん。良かったって言えるモノにします!」
「あ、あまり、頑張りすぎないようにね」
 くってかかってきそうな勢いのルキアに、気圧されそうになりながらアメリアも言葉を投げ返す。アメリアのその言葉を待っていたというわけでもないのだろうが、
「それじゃ、準備があるので、これで失礼します」
 と、ルキアは、アメリアに告げると、アロエを連れ立って、控え室を後にしていた。
「さてと……私の方も、確認に動くとしますか」
 机に両手をついて立ち上がると、気合いを入れるためになのか、頬を両手で軽く叩いた。
「取り敢えずは、先生のところ……かな」

To be continued... -> 『予兆#4』

ダベリ

ストックの方は、今週いっぱいはなんとかできそうな雰囲気。なんだけど……それでも、来週以降がネックになってくるから、とにかく書き続けるしかないんだけどね。

……参ったね。なんも思い浮かばねーや。
書くことに必死になりすぎてて、余裕が無くなってます。はい。困ったもんですね。
今日は、週の真ん中ってことで、あっさり目*1に。続きは、また明日。

*1:意味不通気味