『皆の往く途・歩く途』#08

……2週間ぶりなのよね。早い話。
待ってもらった以上、今度は、最後まで途切れさせないように進めないと……
イヤ、いろいろ辛いのはあるんだけどね。



えーっと、とっかかりは、2/19。ヘッダというか、トップにリンク張ってあるから、今のところは、張らない。おさらいは……後で考える。けど、そんなに数多くならない予定だから。でも、欲しいって人が居たら、拍手にコメント投げてせっつくよろし。
あと、今日からブロックを切り替えます。

んでは、本文。

予兆#1

<-『姉の決意、老師の決断、導師の決心#7』

「なんで、俺ばっか、文句言われな、いかんねん?」
 ヤンヤンに、購買部に顔を出すように、と連絡をすませると、いつものようにチクリと一言、タイガに投げかけてアメリアは教室を後にする。
 彼女の姿が見えなくなった頃に、げんなりしたようにタイガがぼやくのは、いつも通りの流れなのだが、この日に限っては、珍しくサンダースが眉毛一つ動かさずに聞き返した。
「そりゃ、貴殿が、トーナメントに顔を出さなかったからだろうに?」
「んなもん、ユリらとフェスタで当たらんように成ったら、っていうたのに」
 サンダースにしても、それが自己弁護でないことぐらいは承知している。実際、ユリとラスクの二人が、賢徒号を授かった後は、確かに、ナイトリーグへの参加解禁を意味する中級魔術士に昇格はした。もっとも、そうでなくても、トーナメントへの出席率の悪さに業を煮やしたのか、アメリア組の中でも出世頭のカイルに、タイガへの見張り役を任せるという、どちらかと言えば、『抜かずの宝刀』のような手段を取ったことが功を奏したのか、タイガが気にかけていたラスクに比して半年以上遅れて、一回目の昇格検定を、ノンストップでクリアした十四人目の生徒となった。
「にしたところで、二人の昇格から早二ヶ月。ようやく、最初の昇級検定をクリアした、と言う程度なのは、どういうことだ?」
「それを言うたら、おっさんかて、レオンが昇格するのを待っとったかのように、賢者号もろとるやないか」
「吾輩と、貴殿とでは、階級が違いすぎるだろうに」
 タイガの反論に、遠回しな批難を感じたのか、反論するようにサンダースも言葉を返す。が、
「上級魔術士になったら、それこそ、ラスクらと当たるようになるかも知れへんやないか」
 と、変わり映えのしない返答が帰ってくるばかり。
「それがイヤやから、今まで昇格せえへんかっただけで」
 さすがに、付け足された言葉には、トーナメントへの不参加を弁解するような匂いを感じ取ったのか、溜息をつきながら、サンダースも返答した。
「……まったく。カイル殿が、プレッシャーをかけるのも頷ける」
 さすがに、溜息混じりのサンダースの返答には、承服しかねる部分があったのか、噛みつくような勢いで、言葉を投げ返す。
「ど、どういう意味やねん!?」
「そのままの意味だ。今のうちに、或る程度進級しておくのが良いと思ったんでな」
「その意味が判らんっちゅうねん」
 自分の言葉の意味を理解できない、と言いたげなタイガの言葉に、サンダースも、言葉を選ぶように、答えていた。
「吾輩も、完全に掴んだ、と言うわけでもないのだが……なんとなく、今日、教官殿の到着が遅れた事と関係があるような気がしてな」
「アメリアせんせのことやから、寝坊したかなんかとちゃうか?」
「……その可能性を忘れていたな」
 気持ちの悪い間を作っておきながら、タイガのぼやきを肯定するような呟きをサンダースがもらす。と、そんな彼の応対に、タイガも、思わずツッコミを入れてしまう。
「おっさん、乗っかるとこちゃう……けど」
――あのせんせが遅れてきたっちゅうのは、確かになんか起こる前触れかも知れへんな。

To be continued... -> 『予兆#2』

ダベリ

再開早々、こんな展開ですか?
こんな展開です。
毎度のように、読者を平気で置き去りにするような展開かけてますねぇ。

しかし、2週間も待ってもらって、ストックが3日分しかないって状況もどうなのよ? orz
まぁ、それだけ、マクロの構築とかにノーミソ取られていたって事なんですがね。
しっかりしろょ>自分

さてさて、今日から再開かけます。今日のところは、こんなところで。
続きは、また明日。

今度は落とさないように心がけなきゃ……