『越境〜光もたらすものと標星〜』#42

ストックの方は改善できたモノの……最後まで到達できていないもんで……
加速かけるって極悪技を使うわけにも行かず…… orz
あと10日以内で、手元の原稿を片付けることが出来るか否かがキーポイントになってきた感じ。
⊂⌒~⊃。Д。)⊃


スタートは、06/12/04。おさらいは、いつも、と言うか、毎度のように00年2月4日に。
ようやく、13th Oct.になりました。作中の時間は。なお、このセクションの始まりは、11日。一の位と、セクションの話数が一致してます。わほ。
ところで、第1話へのリンクって……必要?

では、本文。

Across the BORDER.YURI side.#4

<- 『Across the BORDER.YURI side.#3』

――今回の結果が、二百六十一点。その前の合計が、二百三十六点、二百三点、百二十三点、二百四十四点の八百六点。……本当に帳尻を合わせるのが巧いんだから。
 Aランクの点数を出しておきながら、振るわなかった回の影響で、Bランクのユニコーンに落ちてしまっていたことに、ヒヤリとさせられたアメリアは、その日、通算四戦目のトーナメントの結果を見て、ちょっとだけ、いたずらしたい心境になった。
――これぐらいは、赦されるでしょう。心配かけたんだから。

「お疲れ様」
 二戦連続で、二位という結果に終わってしまったユリをアメリアが出迎える。
「はい、シルバーメダル」
 と、彼女の戦績を讃えるメダルを手渡すのだが、二位に終わってしまったことが悔しいのだろう。不機嫌そうな表情で、ユリはメダルを受け取っている。
「それで、昇格点の方なんだけど……」
 と、アメリアに切り出されたことで、ユリの顔色が青くなった。自分の階級と、今、自分が所属しているトーナメントランクを思い出したからだ。
「あの、先生……まさか?」
 ユリが、あまりに狙い通りの反応を返してしまったせいで、人の悪い笑みを漏らしてしまいそうになる。が、努めて、表情を動かさないように心がけつつ、
「その、『まさか』」
 と、短く応えるだけ。
「先生、なんとかならないんですか?」
 と、泣きついてきたユリの様子を目にして、さすがに、申し訳ないと思ったのか、アメリアも、
「あのさ、ユリちゃん」
「はい……」
「これから言う五つの数字の合計を計算するって問題、解いてくれる?」
「……はい」
「二百三十六、二百三、百二十三、二百四十四、そして、二百六十一」
 しばらく考えているようだったが、途中で頭が混乱してきたのか、
「先生、書いてもらえますか?」
 と白旗を揚げたような言葉が続いていた。
「仕方ないわね」
 とアメリアは答え、手短なところに有った紙に、先ほどの数字を書き込んだ。
「はい、これ」
 と手渡し、ユリに計算するように促した。
「これを解いたからって……」
 とぼやきながら、アメリアから渡された紙切れの数字の合計を計算し始める。と、アメリアは、ユリの注意が自分から離れた事に気がつくと、三角帽を取りに控え室に引っ込んだ。
「先生、これになんの意味が……? あれ、先生?」
「ユリちゃん、私さ、まだ一つ、済ませてないこと有ったでしょ?」
 アメリアは、控え室の鏡で帽子の角度などを確認しつつ、一人残したユリに、確認の問いかけを行う。
「ランク判定ですか?」
「いえーす。でね、ユリちゃん。さっきの計算問題、答え、幾つになった?」
 と、ユリの質問に軽い口調で答えると、彼女の注意を逸らすために与えた計算問題の回答を訊ねた。
「千六十七、ですけど」
「それね、ユリちゃんの、最近五戦の撃破点の合計なのよ」
「へ?」
 と、アメリアの返答に、ぽかんと惚けたような表情を浮かべてしまった。

To be continued... -> 『Across the BORDER.YURI side.#5』

ダベリ

アメリア先生、あんまり帳尻併せるのが巧すぎたもんで、ちょっと、いたずらしたくなったようです(酷)。
とは言え、このレベルは、まだ……笑って許されるよね。ね?
ただ、メル、つまり、ユリカードを回してるときは、カンストしてもいいや、って本気で居直ってた。ら、この結果。「ほへ?」って思ったのは、俺も一緒ってことでね。

ふぅ……これで一人昇格。ようやくね(苦笑)。
でも、もうしばらく、ユリサイドは続くのです。
今日のところは、これにて終了。続きは、また明日。